アンティークバイヤーのみさきです。好きな言葉は「百聞は一見に如かず」
芸術性の高いアイテムが勢揃い
オーストリア・ウィーンのアムホフ教会向かいの広場で毎週開催されている質の高い蚤の市です。アールヌーボーの額縁、高級磁器の置物、花瓶、繊細なカットのグラスなど、アンティーク美術品に興味のある人は一見の価値があります。
この骨董市は、ウィーン旧市街の入り口に位置するのどかな場所にあります。
30年以上前から、40軒以上のアンティーク・ディーラーが、マリエンセーレの前に露店を出し、油絵、額縁、本、原稿、コイン、磁器、楽譜、ブリキのおもちゃなど、さまざまなものが販売しています。また、恐竜の骨やサメの歯、アンモナイトなどの化石も見つけることができます。他の場所にあるようなガラクタはあまりありません。
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販売されている商品は、アールデコのキャンドルホルダーや抽象画、ビール瓶の時計、ステンドグラスの猫、木工芸品など芸術性の高いものが多いので、ユニークなお土産をお探しの方にはおすすめです。
食べ物や飲み物も充実しています。新鮮な農産物を扱う屋台もあります。巨大なパン、ジューシーなベーコン、絞りたてのジュース、巨大なドーナツなど、思わず立ち止まってつまんでしまいます。
アム・ホーフは「宮廷」を意味し、ウィーン市内にある広場の中で最も大きく、最も美しい広場の一つです。12世紀、当時の支配王朝であったバベンベルク家の居城がここにあったことが、この名前の由来となっています。
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バロック様式で設計されたアム・ホーフ教会(Kirche am Hof)の白いファサードが広場の主役で、広場の中央には、矢で刺されたドラゴンを持聖母マリアの柱「マリエンセーレ」があります。
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これは、カトリックとプロテスタントが戦った30年戦争で、オーストリアがスウェーデンに対して勝利したことを記念して、1667年に建てられたバロック様式のモニュメントです。
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カルロ・カルローネとカルロ・カネヴェールの設計によるこのモニュメントでは、4人の天使が人類の4つの災い(ペストはバジリスク、異端は蛇、戦争はライオン、飢餓はドラゴン)と戦っている姿も見ることができます。
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その歴史はローマ時代に遡り、この場所に守備隊が置かれたことに始まります。何世紀にもわたって、12世紀の城の敷地、馬上槍試合のための中庭、そして最近では市場広場としてさまざまな用途に使われてきました。
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また、毎年12月に開催されるウィーンのクリスマスマーケットの会場にもなっています。
11月下旬から12月にかけて、この広場ではとても華やかなWeihnachtsmarkt Am Hof(アドベント・クリスマスマーケット)が開催され、活気づきます。この時期、スタンドは、手作りのアート&クラフト、クリスマスオーナメントやお土産、職人の手による宝飾品など、通常20軒あまりの「美術工芸品」を売る小屋が並びます。
ソーセージがずらりと並ぶ伝統的なスタンドは、このマーケットの一角に中世の雰囲気を醸し出しています。
近隣には見どころもたくさんあります。旧市街を通る際にはぜひ立ち寄ってみてください。
基本情報
名前 | アム・ホーフ・アート&アンティークマーケット / Kunst-und Antikmarkt Am Hof |
開催日 | 毎週金 – 土(3月から11月) |
時間 | 10 a.m. – 6 p.m. |
入場料 | 無料 |
取り扱い商品 | アンティーク、コイン、アート、装飾品、ジュエリー、土産用磁器、アールヌーボー絵画、花瓶、水晶 |
住所 | Am Hof, 1010 Wien, Austria |
詳細 | 公式ホームページ |
地図
U-Bahn線U3駅から1-2分です。アム・ホーフは有名な「グラベン」通りから5-10分のところにあります。