Your Cart

ルーブル美術館-Musée du Louvre

芸術と歴史が織りなす感動の体験

パリを代表する世界最大級の博物館で、1793年に開館しました。元々は王宮であった建物を使用しており、その天井はそれだけで芸術作品といえます。一度に展示されるのは10分の1程度。約7万3000平方メートルの広さを誇り、年間約1000万人が訪れるルーブル美術館は、世界最大であるだけでなく、世界で最も多くの人が訪れる美術館でもあります。


美術館は、絵画、彫刻、工芸品など約38万点の作品を所蔵しており、セーヌ川に沿って700メートルにわたって伸びています。その中には、「モナリザ」や「ミロのヴィーナス」、「サモトラケのニケ」などの世界的に有名な作品も含まれています。古代エジプト、ギリシャ・ローマ、中近東、ヨーロッパ絵画に至るまで、幅広い時代とジャンルの作品を鑑賞することができます。

また、美術館内には、イタリア・ルネサンス、フランドル、フランス等の絵画が展示されている絵画展示室や、古代ギリシャ・ローマの大理石彫刻が展示されている彫刻展示室など、見どころがたくさんあります。さらに、建築物自体も見所の一つで、その美しい内外装を楽しむことができます。

実際にすべての作品を見ようと思ったら、9ヶ月はかかると言われています。一日で全てを見学するのは難しいので、興味のある作品を調べておくと効率よく回れます。

主な見どころ

美術館で最も人気のある2つの美術品はモナ・リザとミロのヴィーナスです。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」

「モナリザ」は、イタリアの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた油彩画です。1503年から1506年頃に制作されたと考えられています。フィレンツェの実業家フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻リザを描いたとされています。モデルの微笑と視線のはっきりしない不可解さが、永遠の謎として人々を魅了し続けています。モナリザの大きさは、77cm×53cmと比較的小振りな作品です。防弾ガラスで保護されているので、遠くから見るよりも近くで見ると細部まで楽しめます。

ミロのヴィーナス

古代ギリシャの女神アフロディーテ(ローマ神話ではヴィーナス)を象った大理石彫刻です。紀元前130年頃に制作されたと考えられています。1820年、ギリシャのミロス島の農夫によって地中から発見されました。理想の女性美を具現化した傑作として、世界中から高く評価されています。頭部がないため表情は分かりませんが、神々しいイデア像とされています。

この投稿をInstagramで見る

Rizky P. Tanrian(@gogoki)がシェアした投稿

サモトラケのニケ

サモトラケの翼の勝利像は、ルーヴル美術館で最も有名な彫像のひとつです。古代ギリシャ彫刻を代表する傑作の一つで、古代ギリシャの勝利の女神ニケを象った大理石彫刻です。力強い翼と優美な姿で、勝利を祝う様子が表現されています。巨大な翼を広げ、船の艫に乗る女神の勝利の姿が印象的です。突風の中を疾走するような、ダイナミックでスリルのある構図が評価されています。紀元前2世紀頃に制作されたと考えられています。1863年にギリシャのサモトラケ島で発見されました。

ハンムラビ法典

紀元前18世紀頃にバビロニア王ハンムラビによって制定された法典です。1901年にイランのスーサで発見されました。楔形文字と呼ばれる古代メソポタミアの文字で刻まれています。古代メソポタミアの社会や文化を知る上で貴重な資料です。ハンムラビ法典には、刑法、家族法、財産法、商法など、様々な法律が記されています。人類最古の成文法典の一つとして、その存在価値は計り知れません。

ナポレオン1世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠

フランスの画家ジャック=ルイ・ダヴィッドが描いた油彩画です。この絵画は、1804年12月2日にノートルダム大聖堂で行われたナポレオン1世の戴冠式を壮大に描いています。ナポレオン1世の家族や、フランスの政治家、軍人、聖職者など、戴冠式に列席した約150人が描かれています。この絵画は、新古典主義と呼ばれる芸術様式で描かれています。新古典主義は、古代ギリシャやローマの芸術を模倣した様式で、当時のフランスで流行していました。

ヴェロネーゼの「カナの婚宴」

パオロ・ヴェロネーゼの「カナの婚宴」は、1563年に制作されたイタリア・ルネサンス期のヴェネツィア派の代表的な絵画です。この作品は、新約聖書「ヨハネの福音書」に記されたイエス・キリストが水をぶどう酒に変えたという奇跡を描いています。絵画は非常に大きく、6.77m x 9.94mの寸法を誇り、ルーヴル美術館で最も大きな絵画の一つとして知られています。

ヴェロネーゼは、この絵画を通じて、マニエリスム様式の特徴である非対称でありながらエレガントな配置や、色彩におけるルネサンスの理想を誇張して表現しています。また、絵画にはイエスと聖母マリアが中心に描かれ、その周囲には当時のヴェネツィア社会の豪華な食事と音楽の饗宴を楽しむ人々が描かれており、過去と現在、聖と俗が混在する様子が見て取れます。

この絵画は、フランス文化の深い歴史と芸術的伝統を感じさせる作品であり、パリを訪れる多くの人々にとって必見のアートワークと言えるでしょう。ルーヴル美術館に展示されている「カナの婚宴」を前に立つと、その壮大なスケールと細部にわたる緻密な描写に圧倒されることでしょう。

この投稿をInstagramで見る

@ms.cuevaがシェアした投稿

民衆を率いる自由の女神

フランス・ロマン主義を代表する作品の1つです。フランスの画家ウジェーヌ・ドラクロワが描いた油彩画です。自由の女神が民衆を率いて街路の立ち往生をかき分けて進む様子が表現されています。民衆の自由への願いが込められたこの作品は、フランス近代絵画の最高傑作の一つとして知られています。

フェルメールの「レースを編む女」

オランダの画家ヨハネス・フェルメールが描いた油彩画です。オランダ黄金時代の実在風景画の傑作です。絵画は、レース編みに集中する女性と、それを静かに見守る少女を描いています。余計なものが描かれていない静寂な空間は、見る者に深い安らぎを与えてくれます。レース編みに集中する女性の表情は、どこか謎めいています。その背後にあるストーリーを想像するのも楽しみの一つです。

まとめ

ルーヴル美術館は、古代エジプト美術、近東古代美術、ギリシア・エトルリア・ローマ古代美術、イスラム美術、彫刻、装飾美術、絵画、版画、素描の8つの部門に分かれています。お気に入りの場所を見逃さないよう、事前に見学する場所を決めておくことが大切です。

名前 ルーブル美術館
Musée du Louvre(ミュゼ・デュ・ルーヴル)
開催日 土 – 日
開館時間 月・木・土・日:9:00-18:00
水・金:9:00-21:45
定休日:火
入場料 大人:€22
18歳未満:無料
所蔵数 30万点
古代から19世紀頃までの絵画、彫刻、家具、工芸品
住所 Rue de Rivoli, 75001 Paris,
詳細 公式ホームページ

地図

地下鉄1番線または7番線に乗り、Palais Royal-Musee du Louvre駅(パレ・ロワイヤル/ミュゼ・デュ・ルーヴル駅)で下車。徒歩1分。

パリ・ミュージアム・パスの長所と短所

ルーブル美術館
  • 展示数
  • 満足度
  • 滞在時間
  • お宝発見度
  • リピート率
5

総評

ルーブル美術館は、パリを代表する世界最大級の美術館です。1793年に開館し、38万点以上の作品を収蔵しています。古代文明から19世紀までの西洋美術作品を中心に、絵画、彫刻、工芸品など、様々なジャンルの作品を見ることができます。



この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます

アンティーク・リモージュ磁器の魅力を解き明かす
リモージュの不朽の魅力 アンティーク磁器の美しさと歴史に興味はありますか?リモージュ磁器は、あなたを魅了するかもしれません。この記事では、アンティーク・リモージュの世界を深く掘り下げ、この宝物が世界中のコレクターを魅了する理由を探ります。その卓越した品質と職人技から、王族や貴族とのつながりまで、リモージュ磁器を真のコレクターの夢にしている秘密を解き明かします。   この投稿をInstagramで見る   @alis.ribbon.teacupがシェアした投稿 リモージュ磁器の希少性と美しさ リモージュ磁器は、フランス中部のリモージュ地方で作られた高級磁器で、その希少性と歴史的価値から、アンティーク・コレクターにとって特別な存在となっています。 18世紀から20世紀初頭にかけて製造されたアンティーク・リモージュ磁器は、熟練の職人による手作業で限定生産されていました。少人数の職人が手がける労働集約的な製造工程により、大量生産は不可能でした。また、時代とともに多くの絵柄やスタイルが廃盤となり、現存する作品の数は限られています。さらに、デリケートな磁器は年月を経て破損や消耗により現存数が減少しています。 これらの要因により、アンティーク・リモージュ磁器は非常に希少性が高く、世界中のコレクターから高い評価を受けています。 リモージュ磁器の魅力は希少性だけではありません。高品質なカオリン粘土で作られた白磁の美しさ、熟練の職人による繊細で華麗な手描きの装飾は、見る者を魅了します。また、王侯貴族や著名人に愛された歴史的背景を知ることで、より深い味わいを感じることができます。 リモージュ磁器の歴史は、1768年にリモージュ近郊でカオリン粘土が発見されたことに始まります。これを機に、リモージュ初の磁器製造所が1771年に設立され、ルイ16世の弟であるアルトワ伯の庇護を受けるようになりました。当初は小規模な生産でしたが、1784年にセーヴル王立磁器製造所に吸収されると、より精巧で洗練されたデザインの磁器が作られるようになりました。 フランス革命後、磁器製造の規制が緩和されたことで、リモージュの磁器産業は商業的に発展しました。1900年までに、リモージュには35の工場と120の窯があり、最大8,000人の労働者が働いていました。リモージュはフランス随一の磁器の生産地となり、アメリカへの主要な輸出地となりました。 現在でも、リモージュ磁器は贅沢さと洗練さの象徴であり続けています。大統領や王族に愛用され、家族の代々受け継がれる逸品となっています。また、リモージュの磁器産業は、現代アートとのコラボレーションなどを通じて、創造性の限界に挑戦し続けています。ベルナルドやパッサージュ・スクレ、エスプリ・ポーセリンなどの若手アーティスト集団は、磁器を用いて現代的な彫刻やランプ、装飾品を制作し、鉄や砂岩など異素材との組み合わせにも挑戦しています。 リモージュ磁器は、美しさと機能性を兼ね備えた特別な存在です。その強度、耐久性、不浸透性を活かし、日常生活を豊かにする製品づくりにも活用されています。ユニークな地質学的背景とデザインの歴史を持つリモージュは、磁器の可能性を追求する世界的な中心地なのです。 希少性、美しさ、歴史が織りなす魅力を持つアンティーク・リモージュ磁器は、コレクターにとって垂涎の的であり続けています。そして現在も、リモージュの磁器職人たちは伝統を守りながら、新たな創造性に挑戦し続けているのです。   この投稿をInstagramで見る   @alis.ribbon.teacupがシェアした投稿 熟練の職人が紡ぎ出す芸術作品 リモージュ磁器は、フランス中部のリモージュ地方で生産される高級磁器であり、熟練の職人による手作業と伝統的な技法によって生み出される芸術作品です。その製造工程は非常に手間がかかり、各工程で高度な技術と正確さ、そして時間を必要とします。 まず、磁器ペーストを匠の技で丁寧に成形し、美しい形を実現します。熟練の職人は、鋳造、ろくろ、プレスなど様々な技法を駆使して、作品本来の美しさを引き出します。この工程では、全体の一貫性を保ちながら、each ...
地中海の楽園!コート・ダジュールを満喫する必見スポット8選
映画とセレブだけじゃない!フランス・リビエラ8つの魅力 フランスのリビエラ、別名コート・ダジュールは、地中海の太陽が降り注ぐ海岸線、魅力的な村々、そして華やかなリゾート地が織りなす、世界で最も象徴的な観光地の一つです。紺碧の海、絵画のような風景、そして贅沢なライフスタイルは、何世紀にもわたって旅行者、芸術家、そしてセレブリティを魅了してきました。 モナコやニースのような有名な都市から、エズやサンポール・ド・ヴァンスのような隠れた宝石のような村まで、コート・ダジュールには誰もが楽しめる何かがあります。活気ある都市生活、静かなビーチでのんびり、文化的名所を巡る、あるいは単に息を呑むような景色を楽しむなど、この地域は忘れられない体験を約束します。 この記事では、コート・ダジュールの必見スポット8選をご紹介します。それぞれの場所は、この地域の多様な魅力を反映しており、豊かな歴史、文化遺産、そして比類なき自然の美しさを紹介しています。活気ある都市、魅力的な村、美しいビーチなど、このリストは、コート・ダジュールでの休暇を最大限に活用するための究極のガイドとなるでしょう。 太陽が降り注ぐビーチでのんびりしたい人も、文化的な体験をしたい人も、高級レストランでの食事を楽しみたい人も、コート・ダジュールにはすべてがあります。さあ、コート・ダジュールの魅力的な世界を探検し、あなただけの忘れられない思い出を作りましょう。   この投稿をInstagramで見る   French ...
アリーグル蚤の市 / Marché d’Aligre
掘り出し物から新鮮な食材まで アリーグル市場は、青果市場と蚤の市、屋根付き市場には肉屋、チーズ屋、魚屋など、3つの市場が一体となったパリで最もユニークな市場です。パリの息吹を感じたいなら、訪れる価値があります。 バスティーユ広場とナシオナル広場の間にあるボーヴォー市場は、市場のある広場の名前からアリグル市場とも呼ばれ、週6日開催されています。マーケットは、ボーヴォーのマーケットホールの屋根付き部分と、アリーグル広場、そして隣接する通りで開催されます。   この投稿をInstagramで見る   nontage ...
アヌシーの蚤の市 / Marché de la Vieille Ville d’Annecy
中世から続く活気あふれるマーケット フランスのアヌシーとその周辺では、一年を通して多くのマーケットが開催されています。アヌシーでの休暇中は、アヌシーとその湖畔にある様々なマーケットを発見してください。 街の中心部や隣接する地区にあるマーケットでは、レブロションチーズ、サヴォワトーム、シャルキュトリー、おいしいチョコレート、季節の果物や野菜、山の蜂蜜、ケーキやドーナツなど、地元の特産物を味わうことができます。   この投稿をInstagramで見る   Petit ...
ヴァンヴの蚤の市 / Marché aux Puces de la Porte de Vanves
ヴァンヴの蚤の市は、古いものから現代的なものまで、さまざまなものを見つけることができるので、週末にぜひ出かけたい場所です。サン・トゥアンの蚤の市に次いで、この蚤の市はパリ地区で最大規模です。また、ヴァンヴの蚤の市は、パリ市内で開催される唯一のブロカント(魅惑的な中古品)蚤の市でもあります。 この街の蚤の市は、昔ながらの賑わいをそのまま残しており、このちょっと古風な雰囲気が、多くの掘り出し物ハンターを惹きつけます。   この投稿をInstagramで見る   Pascale ...