アンティークバイヤーのみさきです。好きな言葉は「百聞は一見に如かず」
世界有数のブリューゲルコレクションは必見
オーストリア・ハプスブルク家の膨大なコレクションが所蔵されている美術館。膨大な数の著名な作品と世界最大のピーテル・ブリューゲルコレクションにより、世界で最も著名な美術館のひとつとされています。16世紀フランドルを代表する画家ブリューゲルは、農民の生活や見事な風景を精緻に描いた作品で知られています。
ネオ・ルネサンス様式の建物も美しく、吹き抜けがある大階段や大理石の柱など見ごたえがあります。ブリューゲルの「雪中の狩人」や「バベルの塔」が有名で、フェルメール、ルーベンス、ブリューゲルの作品なども人気です。
音声ガイドを使うと、その時代の背景が見えてきます。世界一美しいと言われるカフェは美しいドームの下にあり、ずっと座っていたくなるような空間です。
主な見どころ
クリムトの壁画
1891年、グスタフ・クリムトとその画家たちは、美術館の壮麗な階段のアーチと柱の間に、40枚の「ツヴィッケルと柱間絵画」を制作しました。
階段には、グスタフ・クリムトが弟のエルンストと共通の学生フラン ツ・マッチと共に制作したフリーズがあります。古代エジプト、ギリシア、ローマの古代美術を含むヨーロッパ美術の重要な様式エポックを紹介するために、国が彼らに絵画のサイクルを依頼したのです。
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フェルメールの「絵画芸術」
ヨハネス・フェルメールが1666年から68年にかけて制作した作品。フェルメールが描いた絵の中で最も大きなサイズであるだけでなく、最も有名で、最もミステリアスで、そして最も物議を醸した絵のひとつです。特別な点は、絵画の手法、使用された材料、そして出所の問題です。
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ラファエロの「草原の聖母」
1506年に完成したラファエロ・サンツィオの作品。ラファエロがパトロンのタッデオ・タッデイの依頼でフィレンツェで描いた2点のうちの1点です。
水平線が特に高く描かれた広い湖の風景の中に、幼年期の最初の不確かな一歩を踏み出しているような幼子イエスを両足で抱く座像の聖母と、左側に跪き、彼の典型的な属性である行列用の十字架をもう一人の幼子に差し出す聖ヨハネがいます。十字架を握るイエスの仕草には、殉教の運命が思い起こされます。
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ブリューゲルの「バベルの塔」
ピーテル・ブリューゲルによるバベルの塔の建設を描いた作品。ブリューゲルは1552年から1553年にかけてローマを訪れ、ローマの遺跡を研究していました。一見したところ、塔は同心円状の柱を積み重ねたように見えます。しかし、どの層も真水平にはなっていません。塔は螺旋状に上昇しているのです。
ローマは永遠の都であり、永遠に続くことを意図していました。その衰退と破滅は、地上の努力の虚栄とはかなさを象徴するものとされました。
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ベラスケス 「青いドレスのマルガリータ王女」
ベラスケスは、彼女の青白い顔を強調するために、灰色がかったリボンを、頬の近くと片方のこめかみに戦略的に描いています。王妃が左手に持っていたスカーフは、ここでは毛皮のマフラーに置き換えられています。
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ウィーン美術史美術館のエジプト・近東コレクションは、世界有数のエジプト古代美術コレクションです。17,000点を超える収蔵品は、エジプト先王朝時代から初期王朝時代(紀元前3500年頃)、そして初期キリスト教時代まで、およそ4,000年にわたるものです。
地理的には、エジプト、ヌビア、地中海東部、メソポタミアからアラビア半島まで、その起源は多岐にわたります。
基本情報
名前 | ウィーン美術史美術館 / Kunsthistorisches Museum (KHM) |
開催日 | 火曜日~日曜日(月曜日・閉館) |
時間 | 10時~18時(木曜日は10時~21時) |
入場料 | 大人: € 16 19歳未満:無料 |
収蔵作品数 | 約2,200 古代エジプトから18世紀末までのコレクション |
住所 | Maria-Theresien-Platz, 1010 Wien, Austria |
詳細 | 公式ホームページ |
地図
ウィーン美術史美術館
総評
1日ゆっくり時間をかけて見たいところです。午前中に行くのがおススメです。