アンティークバイヤーのみさきです。好きな言葉は「百聞は一見に如かず」
目次
ケルン観光におすすめのエリア10選
ライン川沿いに広がるドイツの古都、ケルン。世界遺産のケルン大聖堂やロマネスク様式の教会群、そしてケルシュビールなど、魅力的な観光スポットがたくさんあります。
でも、いざケルン旅行を計画しようとすると、「どのエリアに滞在するのがいいんだろう?」「どんな場所があるんだろう?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
ケルンには、それぞれ個性豊かなエリアがたくさんあります。
歴史的な街並みを満喫したいなら「アルトシュタット・ノルト」、おしゃれなショップやカフェが集まる「ベルギー・クォーター」、ライン川越しに大聖堂を眺められる「デユッツ地区」、アートとカルチャーを楽しむなら「エーレンフェルト」、学生街の活気を味わいたいなら「ノイシュタット=ジュート」など。
どのエリアを訪れるかで、旅の印象はガラリと変わります。
そこで今回は、初めてのケルン旅行で外せないエリアを10ヶ所厳選しました。それぞれのエリアの特徴や魅力、おすすめスポットを、写真と共に見やすく紹介します。
この記事を読めば、きっとあなたにぴったりのエリアが見つかるはず。さあ、あなたも自分にぴったりのエリアを見つけて、最高のケルン旅行を実現しましょう。
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アルトシュタット・ノルト
ケルンの中心部に位置するアルトシュタット・ノルト(Altstadt-Nord)は、まさに「ケルンの顔」と言えるエリアであり、初めて訪れる方にとって最高の滞在場所です。
ライン川沿いに広がるこの地区は、歴史的な建造物や美しい景色、そして活気ある雰囲気が魅力です。
まず目を引くのは、街のシンボルであるケルン大聖堂でしょう。600年もの歳月をかけて建てられたこの壮大なゴシック建築は、ユネスコ世界遺産にも登録されており、その荘厳な姿は見る者を圧倒します。
アルトシュタット・ノルトには、他にも魅力的なスポットがたくさんあります。ローマ・ゲルマン博物館では、古代ローマ時代の遺跡や遺物を、ルートヴィヒ美術館では、現代美術のコレクションを鑑賞できます。
歴史に興味がある方は、大聖マルティン教会などの歴史的な教会を訪れてみるのも良いでしょう。ケルンで生まれた香水「オーデコロン」の歴史を学べるファリーナ・ハウス・フレグランス博物館もおすすめです。
ホーエンツォレルン橋からは、ライン川と街並みの美しいパノラマを楽しむことができます。橋の欄干には、恋人たちが永遠の愛を誓ってかけた南京錠がびっしりと並んでおり、ロマンチックな雰囲気です。
アルトシュタット・ノルトの街並みは、中世の面影を残す石畳の路地や、カラフルな家々が特徴です。まるで絵画の世界に迷い込んだような、美しい風景が広がっています。
クリスマスシーズンには、ケルン大聖堂の前でクリスマスマーケットが開催されます。温かいグリューワインや美味しいソーセージ、そしてクリスマスの飾り物など、様々な屋台が並び、多くの人で賑わいます。
ケルン名物のケルシュビールを味わえるのも、アルトシュタット・ノルトの魅力です。伝統的な醸造所やレストランで、本場のケルシュビールを堪能しましょう。
毎年2月には、ケルンカーニバルという大きなお祭りが開催されます。街中が仮装した人々で溢れかえり、音楽やダンス、パレードなどで盛り上がります。
アルトシュタット・ノルトは、ケルン中央駅からも近く、交通アクセスも抜群です。他のエリアへも簡単に移動できるので、観光の拠点としても最適です。
ベルギー・クォーター
ケルンで最もトレンディなエリア、ベルギー・クォーター(Belgian Quarter)は、街のクールな一面を体験したい旅行者にとって、まさにうってつけの場所です。
この地区は、おしゃれなブティックやデザイナーショップ、アートギャラリーが集まる、ショッピング天国です。個性的なファッションアイテムやアクセサリー、地元アーティストの作品など、ここでしか手に入らない宝物を探してみましょう。
そして、ベルギー・クォーターはグルメの街でもあります。世界各国の料理やケルン名物の軽食など、多彩なレストランやカフェが軒を連ねています。おしゃれなカフェでブランチを楽しんだり、話題のレストランでディナーを堪能したり、さまざまな食の体験を楽しむことができます。
夜には、ベルギー・クォーターはさらに活気づきます。トレンディなバーやパブ、クラブなどが多く、ナイトライフを楽しむには最高のエリアです。
美しいアールヌーボー様式の建物も見逃せません。街並みを彩るこれらの建物は、ベルギー・クォーターの独特の雰囲気を醸し出しています。
アート好きには、ギャラリー巡りもおすすめです。年間を通して様々な展示会が開催されているので、ぜひチェックしてみてください。
ブリュッセル広場は、ベルギー・クォーターの中心的な広場です。特に夏には、多くの人が集まり、 オープンエアのカフェやレストランで賑わいます。地元の人々の生活を垣間見ることができるのも、この広場の魅力です。
シュタットガルテンは、都会のオアシスのような公園です。緑豊かな園内では、コンサートやイベントが開催されることもあります。ビアガーデンもあるので、天気の良い日は、ここでビールを飲みながらリラックスするのも良いでしょう。
ベルギー・クォーターは、ストリートアートでも有名です。建物の壁に描かれたカラフルなアートは、街に活気を与えています。
毎年恒例のイベントも要チェックです。デザインフェスティバルや文化祭など、様々なイベントが開催されます。
ベルギー・クォーターは、ケルン中心部に位置し、交通アクセスも抜群です。他のエリアへも簡単に移動できるので、観光の拠点としても最適です。
デユッツ地区
ケルンを訪れるなら、ライン川右岸に位置するデユッツ地区(Deutz)もおすすめです。
デユッツは、ケルン大聖堂や旧市街などがある左岸とはまた違った魅力を持つエリアです。
まず、デユッツからは、ライン川とケルン大聖堂の美しいパノラマを眺めることができます。特に夕暮れ時は、空がオレンジ色に染まり、幻想的な景色が広がります。
ラインパークは、ケルン最大の公園です。広々とした緑地には、遊歩道やサイクリングロード、遊び場などがあり、家族連れで過ごすのに最適です。
歴史に興味がある方は、古代ローマ時代の市壁跡や、12世紀に建てられた聖ヘリベルト教会を訪れてみましょう。
現代的なエンターテイメントを楽しみたい方は、ランクセス・アリーナがおすすめです。コンサートやスポーツイベントなど、様々なイベントが開催されています。
デユッツには、様々なレストランやカフェがあります。伝統的なドイツ料理はもちろん、各国料理やおしゃれなカフェなど、好みに合わせて選ぶことができます。
ケルン・メッセ/デユッツ駅は、ケルン市内だけでなく、ドイツ国内や近隣諸国へのアクセスも良好な、交通の要衝です。
ライン川沿いには、デューツハーフェンという遊歩道があり、カフェやショップが並んでいます。川を眺めながら、ゆったりと過ごしたい方におすすめです。
文化施設も充実しています。LVR州立博物館では、ケルンの歴史や文化について学ぶことができます。タンツブルンネンでは、夏になると野外コンサートやイベントが開催されます。
デユッツには、様々なタイプのホテルやアパートメントがあります。ライン川左岸に比べると、宿泊費が比較的安いのも魅力です。
静かな環境の中で、ケルン観光を楽しみたい方、特に家族連れには、デユッツがおすすめです。
エーレンフェルト地区
ケルンには、それぞれに個性的な魅力を持つ地区がたくさんありますが、中でもエーレンフェルト(Ehrenfeld)は、アートと多様性に満ちた、刺激的なエリアです。
かつては工場地帯だったエーレンフェルトは、近年、アーティストやクリエイターが集まるようになり、活気のあるエリアへと変貌を遂げました。街の至る所にストリートアートが描かれ、ギャラリーやアトリエも点在しています。
このエリアには、独特の雰囲気を持つカフェやバー、レストランが集まっています。こだわりのコーヒーを提供するカフェ、多国籍料理を楽しめるレストラン、夜遅くまで賑わうバーなど、様々なお店があります。
コーヒー好きには、カフェ・ゼーンスフュフトやヴァン・ダイク・エスプレッソバーがおすすめです。こだわりのコーヒーを味わえるだけでなく、おしゃれな雰囲気も魅力です。
エーレンフェルトは、ショッピングを楽しむにも最適な場所です。個性的なファッションアイテムやアクセサリーを扱うブティック、ヴィンテージショップ、レコードショップなど、見て回るだけでもワクワクするお店がたくさんあります。
地元の人々が集まるマーケットも、エーレンフェルトの魅力の一つです。毎月開催されるフリーマーケット「ナハトコンズム」では、古着やアンティーク、手作り雑貨など、様々な商品が並んでいます。掘り出し物が見つかるかもしれません。
エーレンフェルトには、歴史的な建造物もあります。ケルン中央モスクは、近代的なイスラム建築の傑作です。ヘリオス・リューベックトゥルムは、19世紀に建てられた灯台で、エーレンフェルトのランドマークとなっています。
エーレンフェルトは、ケルン中心部から少し離れていますが、Uバーンで簡単にアクセスできます。ケルン中央駅からUバーン3号線、4号線、または5号線で約10分で到着します。
ノイシュタット=ジュート地区
ケルンで、若々しい活気と多様性を感じたいなら、ノイシュタット=ジュート地区(Neustadt-Süd)がおすすめです。特に、この地区の中心部にある「クワルティエ・ラタン(ラテン地区)」は、学生街として知られ、活気のあるエリアです。
クワルティエ・ラタンには、学生向けのリーズナブルなカフェやバー、レストランがたくさんあります。多国籍料理や、ケルン名物の軽食など、様々なグルメを楽しむことができます。
また、このエリアは、ナイトライフも充実しています。学生や若者で賑わうバーやクラブが多く、夜遅くまで楽しめます。
ノイシュタット=ジュートには、広々とした公園もあります。フォルクスガルテンやアーヘナー・ヴァイアーは、市民の憩いの場として親しまれています。天気の良い日は、芝生の上でピクニックをしたり、のんびり読書をしたりするのも良いでしょう。
アーヘナー・ヴァイアーには、東アジア美術館もあります。中国、日本、韓国の美術品を鑑賞することができます。
歴史的な建造物としては、ゼヴェリン城門があります。これは、かつてケルンを取り囲んでいた城壁の一部です。
ノイシュタット=ジュートは、ケルン中央駅から南に徒歩圏内の場所に位置しています。Uバーンやバスなどの公共交通機関も充実しているので、ケルン市内を観光するのに便利な拠点となります。
宿泊施設は、学生街ということもあり、ホステルやゲストハウス、リーズナブルなホテルなどが多いです。予算を抑えたい旅行者や、学生に人気があります。
アルトシュタット=ジュート地区
ケルン観光で、歴史的な街並みとモダンな雰囲気の両方を楽しみたいなら、アルトシュタット=ジュート地区(Altstadt-Süd)がおすすめです。
この地区は、ケルン大聖堂や旧市街などがあるアルトシュタット(旧市街)の南側に位置しています。
アルトシュタット=ジュートには、歴史的な建造物や教会が多く残っています。聖マリア・イン・カピトール教会や聖セシリア教会は、ロマネスク様式の美しい教会です。ケルンで最も古い教会の一つ、聖パンタレオン教会もこの地区にあります。
一方で、近代的な建物や施設も多く、新旧の文化が調和した街並みを楽しむことができます。ライン川沿いには、再開発によって生まれたモダンな建物が立ち並び、おしゃれなレストランやカフェ、ショップが入っています。
アルトシュタット=ジュートには、チョコレート博物館というユニークな博物館があります。チョコレートの歴史や製造工程を学ぶことができるだけでなく、チョコレートの試食や、チョコレート作り体験もできます。
ライン川沿いには、遊歩道が整備されています。川を眺めながら散歩したり、ベンチで休憩したり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
ケルン大聖堂や旧市街にも近いので、観光にも便利です。徒歩圏内には、ローマ・ゲルマン博物館やルートヴィヒ美術館など、人気の観光スポットがあります。
アルトシュタット=ジュートには、様々なタイプのホテルがあります。高級ホテルからリーズナブルなホテルまで、予算に合わせて選ぶことができます。
レストランやカフェも充実しています。伝統的なドイツ料理から、各国料理、おしゃれなカフェまで、様々な選択肢があります。
アルトシュタット=ジュートは、ケルン中央駅から徒歩圏内です。Uバーンやバスなどの公共交通機関も充実しているので、ケルン市内を観光するのに便利な拠点となります。
ニッペス地区
ケルンで、地元の人々の暮らしを垣間見たい、多文化な雰囲気を味わいたいという方には、ニッペス地区(Nippes)がおすすめです。
ニッペスは、ケルン中心部から少し北に位置する、歴史あるエリアです。かつては労働者階級の街として栄え、今でも昔ながらの雰囲気が残っています。近年では、若い家族やアーティストが多く住むようになり、新たな魅力が生まれています。
ニッペスには、多様な文化が共存しています。トルコ系住民が多く住むエリアもあり、ケバブ屋やトルコ料理店が軒を連ねています。もちろん、伝統的なドイツ料理を楽しめるレストランや、おしゃれなカフェ、国際色豊かなレストランもあります。
毎週土曜日に開催されるニッペス市場は、地元の人々で賑わいます。新鮮な野菜や果物、チーズ、肉、魚など、様々な食材が売られています。
ニッペスには、緑豊かな公園もいくつかあります。その中でも、ケルン動物園は、家族連れに人気のスポットです。100年以上の歴史を持つこの動物園では、世界中の動物たちを見ることができます。
ニッペスには、個性的なショップもたくさんあります。アンティークショップ、古書店、レコードショップなど、掘り出し物が見つかるかもしれません。
ノイサー通りは、ニッペスのメインストリートです。カフェやレストラン、ショップなどが軒を連ね、多くの人で賑わっています。
ニッペスは、ケルン中央駅からUバーンで約15分の場所にあります。トラムやバスも利用できるので、アクセスも便利です。
ニッペスは、観光客で賑わうエリアとは違い、落ち着いた雰囲気の中で、地元の暮らしを感じることができる場所です。ケルンを訪れた際は、ぜひニッペスにも足を運んで、多文化な雰囲気と人々の温かさに触れてみてください。
リンデンタール地区
ケルンで、都会の喧騒を離れ、緑豊かな落ち着いた環境で過ごしたいという方には、リンデンタール地区(Lindenthal)がおすすめです。
リンデンタールは、ケルン中心部から西に位置する、高級住宅街です。ケルン大学をはじめ、多くの教育機関や研究機関が集まる、アカデミックな雰囲気のエリアでもあります。
広々とした公園や緑地が多いのも、リンデンタールの魅力です。シュタットヴァルト公園は、市民の憩いの場として親しまれています。遊歩道やサイクリングロード、ボート遊びができる池などがあり、家族連れで楽しむことができます。
リンデンタール動物園も、家族連れに人気のスポットです。100年以上もの歴史を持つこの動物園では、様々な動物たちと出会えます。
ケルン大学植物園は、世界中から集められた植物を鑑賞できる、美しい庭園です。温室や庭園を散策しながら、植物の世界を満喫できます。
リンデンタールには、歴史的な建造物もいくつか残っています。聖アンドレアス教会は、10世紀に建てられたロマネスク様式の教会です。デッカーハウスは、18世紀に建てられた貴族の邸宅で、現在は博物館として公開されています。
リンデンタールには、高級住宅街ということもあり、おしゃれなカフェやレストラン、ブティックなどが多くあります。落ち着いた雰囲気の中で、ショッピングや食事を楽しむことができます。
交通アクセスも良好です。Uバーンやトラム、バスなどが利用できるので、ケルン中心部や他のエリアへも簡単に移動できます。
ノイシュタット=ノルト地区
ケルンで、緑あふれる環境とモダンな建築、そしてアートを楽しみたいなら、ノイシュタット=ノルト地区(Neustadt-Nord)がおすすめです。
ノイシュタット=ノルトは、ケルン中心部から北に広がるエリアです。19世紀後半に開発されたこの地区は、碁盤の目状に区画された整然とした街並みが特徴です。
ノイシュタット=ノルトには、多くの公園や緑地があります。中でも、彫刻公園(Skulpturenpark)は、現代彫刻を展示する屋外美術館として知られています。広々とした芝生広場に、世界的に有名な彫刻家の作品が点在しており、アートと自然を同時に楽しむことができます。
また、メディアパークは、近代的な建築物が立ち並ぶエリアです。テレビ局やラジオ局、出版社など、多くのメディア関連企業が集まっています。ケルンタワーは、メディアパークのシンボル的存在で、展望台からはケルンの街を一望できます。
ノイシュタット=ノルトには、他にも文化施設がいくつかあります。市立美術館は、中世から現代までの美術作品を展示しています。ケルン・フィルハーモニーは、世界的に有名なオーケストラの拠点です。
ノイシュタット=ノルトには、レストランやカフェ、バーなども充実しています。おしゃれなカフェでブランチを楽しんだり、伝統的なドイツ料理を味わったり、さまざまな食の体験を楽しむことができます。
ノイシュタット=ノルトは、ケルン中央駅からUバーンで約10分の場所にあります。トラムやバスも利用できるので、アクセスも便利です。
ノイシュタット=ノルトは、緑豊かな環境、モダンな建築、そしてアートが調和した、魅力的なエリアです。ケルンを訪れた際は、ぜひノイシュタット=ノルトを散策して、ケルンの新しい一面を発見してください。
ラインアウハーフェン地区
ケルンで、近代的な建築とライン川沿いの美しい景色を満喫したいなら、ラインアウハーフェン地区(Rheinauhafen)がおすすめです。
ラインアウハーフェンは、ケルン中心部から南に位置する、再開発によって生まれたウォーターフロント地区です。かつては港湾地区だったこのエリアは、近代的な建物と、ライン川沿いの美しい景観が調和した、おしゃれなエリアへと生まれ変わりました。
ラインアウハーフェンのシンボルと言えるのが、クレーンハウスと呼ばれる3棟の高層ビルです。その名の通り、クレーンを模したユニークな形が特徴で、ケルンの新たなランドマークとなっています。
ライン川沿いには、遊歩道が整備されており、散策やジョギングを楽しむことができます。また、川沿いに建ち並ぶレストランやカフェでは、美しい景色を眺めながら食事やお茶を楽しむことができます。
ラインアウハーフェンには、チョコレート博物館もあります。チョコレートの歴史や製造工程を学ぶことができるだけでなく、チョコレートの試食や、チョコレート作り体験もできます。
現代建築に興味がある方は、ぜひラインアウハーフェンを散策してみてください。クレーンハウス以外にも、個性的なデザインの建物がたくさんあります。
ラインアウハーフェンは、ケルン中央駅から徒歩約20分の場所にあります。Uバーンやバスも利用できるので、アクセスも便利です。
まとめ
ご紹介してきた10のエリアからお分かりの通り、ケルンは単なる歴史的な都市ではありません。2000年の歴史を持つこの街は、伝統を大切に守りながらも、常に新しい文化や価値観を受け入れ、進化を続けています。
世界遺産のケルン大聖堂がそびえるアルトシュタット・ノルトから、現代アートの発信地として注目を集めるエーレンフェルトまで、各エリアが異なる魅力を放ちながら、一つの都市として見事な調和を保っています。
特筆すべきは、ケルンの持つ包容力です。ベルギー・クォーターのトレンディな雰囲気、デユッツ地区のビジネスエリアとしての発展、ラインアウハーフェン地区の革新的な都市開発など、時代とともに変化を受け入れながら、その本質的な魅力を失うことなく進化を続けています。
また、ライン川の存在も、ケルンの街の性格を形作る重要な要素です。川沿いの遊歩道、数々の橋、リバーサイドのカフェやレストラン―これらは単なる観光スポットではなく、市民の日常生活に深く根ざした、ケルンの文化的アイデンティティの一部となっています。
ケルンは、その規模に比して非常にコンパクトな都市です。効率的な公共交通機関網により、どのエリアからでも主要なスポットへのアクセスは容易です。これは、限られた時間で街の多様な表情を楽しみたい旅行者にとって、大きな利点となるでしょう。
重要なのは、ケルンという都市が持つ「寛容さ」です。歴史的建造物と現代建築、伝統的な醸造所とモダンなカフェ、クラシック音楽とストリートアート―一見相反するものが、互いを排除することなく共存しているのです。
最後に強調したいのは、ケルンでの滞在を通じて得られる「本物の体験」です。観光客向けに作られた表面的な魅力ではなく、実際にそこで暮らす人々の日常や文化に触れることができるのが、この街の大きな特徴です。どのエリアを選んでも、その地区ならではの本格的な体験が待っているはずです。
ケルンを訪れる際は、有名な観光スポットを巡るだけでなく、それぞれのエリアが持つ独自の雰囲気や文化を、ぜひゆっくりと味わってください。きっと、ガイドブックには載っていない、あなただけのケルンの魅力を発見することができるでしょう。