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バンコクのホテル選びはこれで完璧
初めての海外旅行は、期待と同時に不安もつきものです。特に、文化や習慣が異なる国を訪れる際には、どこに滞在すれば安全で快適に過ごせるのか、情報収集は欠かせません。
活気あふれる大都市、バンコクへの旅行を計画しているあなたも、きっと同じように考えていることでしょう。そこでこの記事では、初めてバンコクを訪れる旅行者のために、安心して滞在できるおすすめのエリアを10ヶ所厳選してご紹介します。
バンコクは、煌びやかな寺院、賑やかな市場、高層ビル群、そして美味しい屋台料理など、多様な魅力が詰まった都市です。
しかし、初めて訪れる人にとっては、その広大さと多様性ゆえに、どこに滞在すれば良いのか迷ってしまうかもしれません。この記事は、そんなあなたの不安を解消し、バンコクでの滞在をより快適で思い出深いものにするためのガイドとなるでしょう。
今回ご紹介する10のエリアは、交通アクセス、周辺の観光スポット、宿泊施設の充実度、安全性、そしてそれぞれのエリアが持つ独特の雰囲気などを考慮して厳選しました。
それぞれのエリアには異なる魅力があり、あなたの旅行の目的やスタイルに合わせて最適な場所を見つけることができるはずです。
例えば、主要な観光スポットへのアクセスを重視するなら、王宮や寺院が集まるラッタナコーシン地区や、それらに近いバンランプー地区がおすすめです。
ショッピングを楽しみたいなら、大型ショッピングモールが集まるサイアム地区や、卸売市場で賑わうプラトゥーナム地区が良いでしょう。
活気あふれるナイトライフを満喫したいなら、スクンビット地区やカオサン通りがおすすめです。また、落ち着いた雰囲気の中でローカルな体験をしたいなら、トンロー地区やリバーサイド地区が良いでしょう。
それぞれのエリアの特徴を詳しく解説するだけでなく、各エリアへのアクセス方法や周辺情報、おすすめの宿泊施設などもご紹介します。
この記事を読めば、バンコクの地理感覚が掴め、旅行計画をスムーズに立てられるようになるでしょう。初めてのバンコク旅行でどこに滞在するか迷っている方は、ぜひこの記事を参考に、自分にぴったりのエリアを見つけて、最高のバンコク体験を実現してください。
スクンビット
バンコクのスクンビット(Sukhumvit)地区は、単なる通り名を超え、バンコクの現代的な側面を象徴する、活気あふれる中心地として知られています。
タイ屈指の長さを誇るスクンビット通りとその周辺に広がるエリアは、高層ビル群と伝統的なタイの生活が織りなす、独特の景観を作り出しています。
シンガポールのオーチャード・ロードや東京の一部地域に例えられることもあり、洗練されたショッピング、多彩なレストラン、刺激的なエンターテイメント、そして地元の人々の生活が息づくローカルな魅力が混在する、多様性に富んだエリアです。
歴史的な寺院が点在する旧市街や、商業施設が集積するサイアム地区とは異なり、スクンビットはより広く、多様な文化が交差する、バンコクのリアルな姿を体験できる場所と言えるでしょう。
スクンビット地区は、バンコクの主要な観光名所へのアクセス拠点としても優れています。地区内には、都会の喧騒を忘れさせてくれる緑豊かなベンジャシリ公園があり、散策やピクニックを楽しむ人々の憩いの場となっています。
また、ショッピング好きにはたまらない場所でもあります。各フロアが異なる都市をテーマにしたターミナル21は、ユニークなショッピング体験を提供し、エムクオーティエとエンポリアムは、高級ブランドや洗練されたレストランが集まる、ハイエンドなショッピングスポットとして知られています。
少し足を伸ばせば、アメリカ人実業家ジム・トンプソンの邸宅を公開しているジム・トンプソン・ハウス・ミュージアムがあり、タイの伝統的な建築や美術品に触れることができます。
さらに、BTSスカイトレインとMRT地下鉄を利用すれば、王宮やワット・ポーなどの主要な観光スポットや、チャオプラヤー川沿いのリバーサイドエリアへも簡単にアクセスできます。
スクンビット地区の交通網は、旅行者にとって大きな魅力です。BTSスクンビット線は、スクンビット通りに沿って運行しており、ナナ、アソーク、プロンポン、トンロー、エカマイなどの主要駅を結んでいます。
これらの駅周辺は、それぞれ異なる個性を持つエリアとして発展しており、旅行者の様々なニーズに応えます。アソーク駅ではMRTブルーラインに乗り換えることができ、バンコク市内各地へのアクセスがさらに広がります。
また、BTSパヤータイ駅でエアポート・レール・リンクに乗り換えれば、スワンナプーム国際空港へのアクセスもスムーズです。タクシー、バイクタクシー、トゥクトゥクなども利用できますが、特にラッシュ時には交通渋滞が発生しやすいため、BTSとMRTの利用がおすすめです。
宿泊施設の選択肢も豊富です。グランドセンターポイントスクンビットなどの高級ホテルでは、豪華な滞在と充実したアメニティを堪能できます。
中級ホテルも多数あり、快適な空間と手頃な価格の両立を実現しています。予算を抑えたい旅行者には、ホステルやゲストハウスといった選択肢もあります。長期滞在を希望するなら、キッチンなどの設備が整ったサービスアパートメントがおすすめです。
食事、ショッピング、エンターテイメントの選択肢も豊富です。屋台で手軽に楽しめるタイ料理から、ミシュランの星を獲得した高級レストランまで、あらゆる好みに合わせた食事を楽しめます。
特にソイ11は、多様なレストランが集まるグルメスポットとして知られています。ショッピングに関しては、高級デパートから地元の市場まで、あらゆるニーズを満たすことができます。
夜になると、スクンビットは活気あふれるナイトライフの中心地へと姿を変えます。ソイ11、ナナプラザ、ソイカウボーイなどは、様々なバーやクラブが集まる、バンコクのナイトライフを代表するスポットです。
治安面については、スクンビットは比較的安全なエリアと言えます。観光客向けのエリアには警察官が巡回しており、多くのホテルでもセキュリティ対策が講じられています。
しかし、人混みの中や夜間は、貴重品の管理などに注意が必要です。清潔さに関しては、大通りや主要な観光エリアは比較的清潔に保たれていますが、路地裏などでは清掃が行き届いていない場所もあります。
サイアム・スクエア
バンコクの中心部に位置するサイアム・スクエア(Siam Square)は、単なる一地区を超え、現代のバンコクを象徴する存在として輝いています。ここは、ニューヨークのタイムズスクエアと高級ショッピング街が融合したような、独特の魅力を持つエリアです。
常に活気に満ち溢れ、エネルギーに満ちたこの場所は、バンコクの最先端の文化とトレンドを体験するのに最適な場所と言えるでしょう。歴史的な寺院こそありませんが、サイアム・スクエア自体が現代のタイ文化を色濃く反映しており、その文化的意義は計り知れません。
サイアム・スクエアの最大の魅力の一つは、その圧倒的な利便性です。ショッピング、エンターテイメント、そして文化的な見どころが全て徒歩圏内に集約されているのです。
巨大ショッピングモールの集積地であるここは、まさにショッピングの楽園と言えるでしょう。
高級ブランドが軒を連ねるサイアム・パラゴン、若者向けのトレンドファッションが集まるサイアムセンター、革新的なコンセプトストアが魅力のサイアムディスカバリー、そして、手頃な価格の商品や電化製品が見つかるMBKセンターなど、個性豊かなモールが立ち並び、一日中いても飽きることはありません。
また、サイアム・スクエアは近代的な街並みの中に、タイの伝統文化に触れる機会も提供しています。徒歩圏内にあるエラワンの祠は、ヒンドゥー教の神々を祀る神聖な場所であり、地元の人々や観光客が祈りを捧げるだけでなく、美しいタイ舞踊のパフォーマンスを鑑賞することもできます。
少し足を伸ばせば、アメリカ人実業家ジム・トンプソンの邸宅を博物館として公開しているジム・トンプソンハウスがあり、タイの伝統的な建築様式や美術品に触れることができます。
サイアム・スクエアの交通アクセスの良さは特筆すべき点です。BTSスカイトレインのサイアム駅は、スクンビット線とシーロム線という2つの主要路線が交差する重要な拠点となっており、バンコク市内各地へのアクセスが非常にスムーズです。
スクンビット、シーロムといったビジネス街や、チャオプラヤー川沿いのリバーサイドエリアへも乗り換えなしで移動できます。
また、BTSを利用すれば、スワンナプーム国際空港へのアクセスも容易です。駅周辺にはタクシーやトゥクトゥクも多く待機していますが、ラッシュ時には渋滞が発生しやすいため、BTSの利用がおすすめです。
宿泊施設の選択肢も豊富です。サイアム・パラゴンに直結しているサイアムケンピンスキーホテルバンコクのような高級ホテルから、ノボテルバンコクオンサイアムスクエアのような中級ホテル、そして、ルブド・バンコク・サイアムのようなホステルまで、あらゆる予算に対応できる宿泊施設が揃っています。
もし予算を抑えたいのであれば、サイアム・スクエアから少し離れたエリアで、BTSを利用して簡単にアクセスできる場所を探してみるのも良いでしょう。
食事に関しても、サイアム・スクエアはあらゆるニーズに応えます。屋台で手軽に楽しめるパッタイやマンゴーもち米から、高級レストランでの洗練された料理まで、様々な選択肢があります。ショッピングモール内のフードコートでは、手頃な価格で多種多様な料理を楽しむことができます。
エンターテイメントも充実しています。最新の映画を上映する映画館、ライブミュージックを楽しめるバー、そして、サイアムパラゴン内にある巨大水族館、サイアム・オーシャン・ワールドなど、様々なエンターテイメント施設が揃っています。
治安面においても、サイアム・スクエアは安心して過ごせるエリアと言えます。警察官による巡回や、ショッピングモール内の警備体制が整っているため、比較的安全に過ごすことができます。
また、清掃も行き届いており、特にショッピングモール内は清潔に保たれています。屋台の衛生状態も比較的良好ですが、念のため注意しておくに越したことはありません。
リバーサイド
チャオプラヤー川沿いに広がるバンコクのリバーサイド(Riverside)エリアは、歴史的な魅力と現代的な洗練さが融合した、他に類を見ない独特の雰囲気を醸し出しています。
この地区は、バンコクの歴史と文化の中心として、また、近年では高級ホテルや洗練された商業施設が集まるエリアとして発展を遂げてきました。
川面には、きらびやかな寺院と近代的な高層ビルが並び立ち、伝統的なロングテールボートと豪華なリバークルーズ船が行き交う、活気と静けさが共存する風景が広がります。
賑やかなショッピング街のサイアムや、エネルギッシュなナイトライフが魅力のスクンビットとは異なり、リバーサイドは落ち着いた雰囲気の中で、バンコクの歴史と文化、そして美しい川の景色を堪能できるエリアと言えるでしょう。
リバーサイドエリアは、バンコクを代表する数々のランドマークや文化的な見どころへのアクセス拠点としても最適です。
特に有名なのは、暁の寺として知られるワット・アルンです。色鮮やかな陶器で装飾された壮麗なプラーン(尖塔)は、見る者を圧倒する美しさを誇り、夕暮れ時には息を呑むような絶景を作り出します。
川向こうから眺めるのが最も美しく、多くの人々が夕日とワット・アルンのコントラストを写真に収めようと集まります。
また、巨大な涅槃仏が安置されているワット・ポーも、リバーサイドから船で簡単にアクセスできます。ここはタイ古式マッサージの総本山としても知られており、観光客だけでなく地元の人々にも親しまれています。
さらに、かつてのタイ王室の居城であった王宮と、その敷地内にあるワット・プラケオ(エメラルド仏寺院)も、リバーサイドからボートでわずかな距離です。
これらの壮麗な建造物は、タイの歴史と文化を今に伝える貴重な遺産であり、訪れる人々をタイムスリップしたかのような感覚に誘います。
近年、リバーサイドには新たな魅力も加わりました。その代表格が、巨大複合商業施設のICONSIAMです。高級ブランドのブティックやレストラン、エンターテイメント施設などが集結し、バンコクの最新トレンドを発信する場となっています。
特に、屋内水上マーケットは、伝統的なタイの市場の雰囲気を現代的な空間で体験できるユニークなスポットとして人気を集めています。
また、かつての貿易港を再開発したASIATIQUE The Riverfrontも、ショッピング、食事、エンターテイメントを一度に楽しめる人気のスポットです。夕暮れ時から夜にかけて賑わいを見せ、多くの観光客や地元の人々で賑わいます。
さらに、チャオプラヤー川を舞台にした様々なリバークルーズも、リバーサイドの魅力の一つです。ディナークルーズでロマンチックな夜を過ごしたり、観光クルーズで歴史的な建造物を眺めたりと、様々な楽しみ方があります。
リバーサイドエリアの移動手段としては、チャオプラヤー・エクスプレスボートが非常に便利です。川沿いの主要な観光スポットを結ぶ定期船で、料金も手頃です。より自由に移動したい場合は、ロングテールボートと呼ばれる貸切のボートを利用することもできます。
狭い運河(クロン)を巡るツアーなどもあり、ローカルな雰囲気を味わいたい方におすすめです。また、BTSスカイトレインのサパーン・タクシン駅は、サトーン船着場に近く、ここからチャオプラヤー・エクスプレスボートや他の船便に乗り換えることができます。BTSを利用すれば、バンコク市内の他のエリアへのアクセスも容易です。
リバーサイドエリアでは、多彩なタイプの宿泊施設が揃っており、旅行者の幅広いニーズに応えています。
世界的に有名な高級ホテルとして、マンダリン・オリエンタル・バンコク、ザ・ペニンシュラ・バンコク、シャングリ・ラ・バンコクなどがあり、それぞれ豪華な客室や美しい眺め、心のこもったおもてなしを提供しています。
また、洗練された個性的なブティックホテルも点在しており、よりパーソナルな滞在を求める方にぴったりです。さらに、長期滞在に便利なサービスアパートメントや、予算を重視したい旅行者向けのホステルやゲストハウスなど、多様な選択肢が用意されています。
食事に関しても、リバーサイドはバラエティに富んだ選択肢を提供しています。川沿いの屋台で手軽にタイ料理を楽しむこともできますし、夜景を眺めながら高級レストランで洗練された料理を味わうこともできます。
多くのホテルには、素晴らしいレストランやバーが併設されており、特別な日のディナーにも最適です。
リバーサイドは、バンコクの中でも比較的安全なエリアと言えますが、他の大都市と同様に、貴重品の管理などには注意が必要です。特に夜間、人通りの少ない場所を歩く際には注意しましょう。
また、リバータクシーを利用する際には、料金交渉などをしっかり行うようにしましょう。清潔さに関しては、高級ホテルや主要な観光スポット周辺は清掃が行き届いていますが、路地裏などでは清掃が行き届いていない場所もあります。
シーロム
バンコクのシーロム(Silom)地区は、ビジネス街としての顔だけでなく、昼は金融の中心地、夜は賑やかなエンターテイメントエリアとしての顔を持つ、魅力あふれるエリアです。
ニューヨークのウォール街やロンドンのシティに例えられるように、日中はビジネスマンが行き交い、高層ビルが立ち並ぶビジネス街としての顔を見せますが、夕暮れとともにその表情は一変し、ナイトマーケットやバー、クラブなどが賑わいを見せる、活気あふれるエンターテイメント地区へと姿を変えます。
このような二面性こそがシーロムの大きな魅力であり、ビジネスの洗練された雰囲気と活気に満ちたナイトライフが調和し、他では味わえない独特の空気感を作り出しています。
リバーサイドの歴史的な建物やサイアムの大型商業施設とは異なり、シーロムは現代的な都市生活、伝統的なタイ文化、そして活気あふれるエンターテイメントが共存する、多彩な魅力を持つエリアと言えるでしょう。
シーロム地区には、様々な観光スポットが集まっており、訪れる人々を飽きさせません。特に有名なのは、バンコクのランドマークの一つであるマハナコン・スカイウォークです。
その屋上展望台からは、バンコクの街並みを360度見渡せる絶景が広がります。高所恐怖症でなければ、ぜひ訪れてほしいスポットです。
また、都会の喧騒を忘れさせてくれる緑豊かなルンピニー公園も、シーロム地区のすぐ近くにあります。広大な敷地内には、湖や遊歩道、運動施設などがあり、地元の人々の憩いの場となっています。
都会のオアシスとして、散策や休憩に最適です。さらに、MRTフアランポーン駅近くにあるワット・フア・ランポーンは、美しい装飾が施された寺院で、タイの伝統的な宗教文化に触れることができます。
リバーサイドエリアへのアクセスも良好で、チャオプラヤー川沿いのワット・アルン(暁の寺)やワット・ポー(涅槃寺)などの主要な観光スポットへは、近くの船着場からボートで簡単にアクセスできます。夜になると、パッポンナイトマーケットがオープンし、多くの観光客や地元の人々で賑わいます。
露店が並び、活気あふれる雰囲気は、まさにタイのナイトマーケットの醍醐味と言えるでしょう。ただし、一部大人向けの店もあるため、訪れる際は注意が必要です。
パッポンにほど近いソイ・カウボーイも、ナイトライフを楽しめるスポットとして知られています。こちらはパッポンよりも規模は小さいですが、独特の雰囲気を持っています。
シーロム地区の交通アクセスは非常に便利です。BTSスカイトレインのシーロム線とMRT地下鉄のブルーラインが交差するサラデーン駅を中心に、チョンノンシー駅など複数の駅が利用可能です。
これらの駅を利用すれば、バンコク市内各地へスムーズに移動できます。また、チャオプラヤー・エクスプレスボートの船着場も近くにあるため、リバーサイドエリアへのアクセスも容易です。
タクシー、トゥクトゥク、バイクタクシーなども利用できますが、ラッシュ時には渋滞が発生しやすいため、BTSやMRTの利用がおすすめです。
宿泊施設も、高級ホテルから手頃なゲストハウスまで、幅広い選択肢があります。ルブア・アット・ステートタワーは、映画『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』のロケ地としても有名なルーフトップバー「スカイバー」があることで知られています。
その他にも、マンダリンオリエンタルバンコクなどの高級ホテルが点在し、贅沢な滞在を求める旅行者に対応しています。中級ホテルも多く、ビジネス利用や観光の拠点として便利です。
また、長期滞在者向けのサービスアパートメントや、バックパッカー向けのゲストハウスなども充実しており、あらゆる旅行者のニーズに応えることができます。
食事に関しては、屋台料理から高級レストランまで、あらゆるジャンルの料理を楽しむことができます。シーロム通り沿いには、多くのレストランやバーが集まっており、様々な国の料理を味わうことができます。
また、シーロムコンプレックスなどのショッピングモールには、レストランやカフェ、フードコートなどがあり、手軽に食事を済ませることもできます。
ナイトライフは、シーロムの大きな魅力の一つです。パッポン通りやソイ・カウボーイには、多くのバーやクラブが集まり、夜遅くまで賑わいを見せています。ルーフトップバーでは、バンコクの夜景を眺めながらお酒を楽しむことができます。
治安面については、シーロム地区は比較的安全と言われていますが、夜間は人通りが少なくなる場所もあるため、注意が必要です。特にパッポン周辺では、客引きやぼったくりなどに注意が必要です。
貴重品はしっかりと管理し、不審な人物には近づかないようにしましょう。清潔さに関しては、大通りや主要な観光スポット周辺は比較的清潔に保たれていますが、路地裏などでは清掃が行き届いていない場所もあります。
カオサン通り
バンコクのカオサン通り(Khao San Road)は、東南アジアを旅するバックパッカーの聖地として世界的に知られています。
全長数百メートルの短い通りですが、そこには活気と混沌が入り混じった独特の雰囲気が漂い、世界中から集まる旅行者たちのるつぼとなっています。
低予算の宿泊施設、屋台、旅行代理店、土産物屋などが所狭しと並び、昼夜を問わず多くの人々で賑わっています。
サイアムの洗練されたショッピングモールやシーロムのビジネス街とは異なり、カオサン通りはバンコクのよりカジュアルで自由奔放な一面を体験できる場所と言えるでしょう。
この通り自体がバンコク全体を代表しているわけではありませんが、バックパッカー文化を象徴する場所として、独自の存在感を放っています。
カオサン通りの大きな魅力の一つは、主要な観光スポットへのアクセスの良さです。王宮とワット・プラケオ(エメラルド寺院)は徒歩15〜20分圏内にあり、荘厳なタイの歴史と文化に触れることができます。
巨大な涅槃仏で有名なワット・ポーも徒歩20〜25分程度、またはタクシーやトゥクトゥクで短時間でアクセス可能です。チャオプラヤー川を挟んだ対岸に位置するワット・アルン(暁の寺)へは、タクシーやトゥクトゥクで移動後、渡し船に乗ることでアクセスできます。
また、タイの歴史と文化を深く知ることができるバンコク国立博物館も近くに位置しています。さらに、チャオプラヤー川を行き交う水上バス、チャオプラヤー・エクスプレスボートを利用できるプラ・アティット船着場も徒歩圏内にあり、リバーサイドエリアへのアクセスも容易です。
カオサン通りにはBTSスカイトレインやMRT地下鉄の駅がないため、他のエリアに比べると公共交通機関の利便性は劣ります。しかし、バス、タクシー、トゥクトゥク、水上バスなど、様々な交通手段を利用することができます。
バスは市内の他の地域への移動手段として利用できますが、路線が複雑なため、初めてバンコクを訪れる旅行者にはやや難しいかもしれません。
タクシーやトゥクトゥクは手軽に利用できますが、料金交渉が必要となる場合が多く、特に観光客に対しては高めの料金を提示されることがあるため注意が必要です。
チャオプラヤー・エクスプレスボートは、リバーサイドエリアへの移動に便利で、渋滞を避けることができます。空港へのアクセスは、空港バスやタクシーを利用するのが一般的です。
カオサン通りの宿泊施設は、主に低予算の旅行者向けとなっています。数多くのホステルやゲストハウスが軒を連ね、ドミトリー形式の部屋や個室をリーズナブルな価格で提供しています。
近年では、中級ホテルも増えてきており、より快適な滞在を求める旅行者にも対応できるようになってきています。ただし、高級ホテルはほとんどありません。
カオサン通りは、食事、ショッピング、エンターテイメントの選択肢も豊富です。通り沿いには、パッタイやトムヤムクンなどの定番タイ料理をはじめ、様々な屋台料理が並びます。
手頃な価格で多種多様な料理を楽しめるのが魅力です。レストランも多く、タイ料理だけでなく、各国料理を提供する店もあります。
夜になると、バーやクラブがオープンし、活気あふれるナイトライフが繰り広げられます。お土産物屋や衣料品店、旅行用品店なども多く、ショッピングも楽しめます。
カオサン通りは、他の地域に比べて治安が良いとは言えません。軽犯罪や詐欺などに注意が必要です。特に夜間は、客引きや酔っ払いなどに注意し、貴重品は肌身離さず持ち歩くようにしましょう。
また、通りは多くの人で混雑しており、清掃が行き届いていない場所も見られます。屋台の衛生面も気になる点です。できるだけ清潔に見える店を選ぶように心がけましょう。
トンロー
バンコクのトンロー(Thonglor)地区は、スクンビット通りソイ55を中心としたエリアで、バンコク屈指のトレンディで洗練された街として知られています。
かつては閑静な住宅街でしたが、近年、おしゃれなカフェやレストラン、ブティック、バーなどが次々とオープンし、地元タイ人はもちろん、外国人駐在員や観光客にも人気のスポットとなりました。
「リトル・ジャパン」と呼ばれることもあるほど、多くの日本食レストランや日本関連の店が集まっており、タイにいながら日本を感じられる場所でもあります。
リバーサイドの歴史的な雰囲気や、カオサン通りのバックパッカーが集まる賑やかさとは異なり、トンローは都会的で洗練された雰囲気を持ち、落ち着いた時間を過ごしたい人々にとって魅力的なエリアと言えるでしょう。
トンロー自体が、ライフスタイルを重視した街歩きを楽しむための場所と言えます。特に、個性的なカフェやレストラン巡りは、トンローの大きな魅力の一つです。
流行の最先端を行くカフェでブランチを楽しんだり、ミシュランの星を獲得した高級レストランで特別なディナーを味わったりと、様々な食の体験ができます。
また、個性的でセンスの良いブティックやインテリアショップ、ギャラリーなどが点在しており、ウィンドウショッピングだけでも楽しめます。
日本の食材や商品を扱うスーパーマーケットや、本格的な日本食レストラン、居酒屋などが充実しているため、日本食が恋しくなった時にも安心です。
トンローはスクンビットエリアの中心部に位置しており、隣接するエカマイやプロンポンへも簡単にアクセスできます。
これらのエリアにも、ショッピングモールやレストランなどが集まっており、行動範囲を広げることができます。ただし、トンロー自体には、ワット・アルンや王宮のような歴史的な観光名所はほとんどありません。
歴史的な観光地巡りよりも、都会的なライフスタイルやグルメ、ショッピングを楽しみたいという方におすすめのエリアです。
トンローへのアクセスは、BTSスカイトレインのトンロー駅が最も便利です。スクンビット通りを通るBTSを利用すれば、バンコク市内各地へスムーズに移動できます。
タクシーやバイクタクシーも利用できますが、特にラッシュアワー時は交通渋滞が激しいため、BTSの利用がおすすめです。バスも運行していますが、路線が複雑で外国人旅行者には分かりにくいため、あまり一般的ではありません。
トンローの宿泊施設は、高級ホテルやサービスアパートメントが中心です。アスコット・トンロー・バンコクなどの高級ホテルでは、快適な滞在と充実したサービスが提供されています。
近年は、デザイン性の高いブティックホテルやスタイリッシュなゲストハウスも増えてきています。カオサン通りのような格安のゲストハウスはあまり多くありません。
トンローは、食、ショッピング、ナイトライフも充実しています。様々なジャンルのレストランがあり、タイ料理はもちろん、日本料理、イタリア料理、フレンチなど、世界各国の料理を味わうことができます。
ショッピングは、大型のショッピングモールというよりは、個性的でセンスの良いブティックやセレクトショップが中心です。
ナイトライフは、ルーフトップバーや落ち着いた雰囲気のバーが多く、洗練された大人の時間を過ごすことができます。パッポンやカオサン通りのような賑やかなナイトライフとは異なり、落ち着いた雰囲気で音楽やお酒を楽しみたいという方におすすめです。
トンローは、バンコクの中でも比較的治安の良いエリアと言われています。しかし、夜遅くに一人で出歩く際などは、注意が必要です。街並みは整備されており、比較的清潔です。
チャイナ・タウン
バンコクのチャイナタウン(Chinatown)、別名ヤワラーは、世界最大級かつ最古のチャイナタウンの一つとして知られています。
ヤワラー通りを中心に広がるこのエリアは、寺院、市場、商店、屋台などが密集し、活気と熱気に満ち溢れています。
近代的な高層ビルが並ぶスクンビット地区や、バックパッカーが集まるカオサン通りとは趣を異にし、チャイナタウンは活気あふれる商業活動と中国系住民の歴史や文化を肌で感じられる独特のエリアです。
視覚や聴覚、嗅覚を刺激する多彩な要素が詰まっており、他では味わえない没入感のある文化体験を楽しむことができます。
チャイナタウンは、歴史と文化に触れることができる観光スポットの宝庫です。特に有名なのは、黄金に輝く巨大な仏像を安置するワット・トライミット(黄金仏寺院)です。
その荘厳な姿は見る者を圧倒します。チャイナタウンの入り口に位置するチャイナタウン・ゲート(オデオン・サークル)は、中華風の装飾が施された門で、記念写真の撮影スポットとして人気です。
また、バンコク最大の中華寺院であるワット・マンコン・カマラワート(龍蓮寺)では、中国仏教の儀式や建築様式を見学することができます。
迷路のように入り組んだサンペン・レーンは、衣料品、アクセサリー、雑貨、食品など、あらゆるものが揃う活気あふれる市場です。ヤワラー通りは、チャイナタウンのメインストリートで、金行、レストラン、屋台などが軒を連ね、夜になると特に賑わいを見せます。
チャイナタウンへのアクセスは、MRTブルーラインのワット・マンコン駅が最も便利です。駅を降りるとすぐにチャイナタウンの中心部に到着します。
バスも利用できますが、路線が複雑なため、初めての旅行者には少し難しいかもしれません。タクシーやトゥクトゥクも利用できますが、特に夕方以降は交通渋滞がひどくなるため、徒歩での移動がおすすめです。
チャオプラヤー川沿いの観光スポットへは、近くの船着場からチャオプラヤー・エクスプレスボートを利用することができます。
チャイナタウンの宿泊施設は、低価格のゲストハウスやホステルから、歴史を感じさせるホテルまで、幅広い選択肢があります。近年では、中級ホテルも増えてきています。ただし、スクンビットやリバーサイドのような高級ホテルは多くありません。
チャイナタウンは、食とショッピングの天国と言えるでしょう。ヤワラー通りを中心に、無数の屋台が軒を連ね、タイ料理はもちろん、中華料理、シーフードなど、様々な料理を手頃な価格で楽しむことができます。
特に夜になると、多くの人で賑わい、活気あふれる屋台街の雰囲気を味わえます。また、金製品を扱う店が多く、金の取引の中心地としても知られています。サンペン・レーンをはじめとする市場では、衣料品、雑貨、お土産などを探すのに最適です。
チャイナタウンは、一般的には安全なエリアと言えますが、人混みの中でのスリや置き引きには注意が必要です。貴重品はしっかりと管理し、周囲の状況に注意を払いましょう。通りは多くの人で賑わい、清掃が行き届いていない場所も見られますが、近年は改善が進んでいます。
バンランプー
バンコクのバンランプー(Banglamphu)地区は、王宮と旧市街(ラッタナコーシン地区)の北に位置する歴史的なエリアです。
カオサン通りを含むこの地域は、歴史的建造物、寺院、手頃な価格の宿泊施設、活気ある地元の雰囲気が混在していることで知られています。
バックパッカーの聖地として有名なカオサン通りに注目が集まりがちですが、バンランプーはそれだけではありません。伝統的なタイの家屋や地元の市場など、タイの日常生活に触れることができる貴重な場所です。
近代的な高層ビルが立ち並ぶスクンビットや商業の中心地サイアムとは異なり、バンランプーはよりローカルで、ある意味、飾らないバンコクの姿を見せてくれます。
バンランプーは、バンコクの歴史と文化を深く知るための拠点として非常に優れた立地です。王宮とワット・プラケオ(エメラルド寺院)は、バンランプーのほとんどの場所から徒歩10〜15分圏内にあり、バンコク観光のハイライトと言えるでしょう。
涅槃仏で有名なワット・ポーも徒歩圏内(約15〜20分)です。タクシーやトゥクトゥクを使えばさらに短時間でアクセスできます。
チャオプラヤー川を挟んだ対岸にあるワット・アルン(暁の寺)へは、タクシーやトゥクトゥクで近くの船着場まで行き、そこから渡し船に乗って渡ります。
バンランプー地区内には、タイの歴史、芸術、文化を包括的に紹介するバンコク国立博物館もあります。
チャオプラヤー川沿いには、プラ・スメン砦とサンティチャイプラカン公園があり、歴史的な建造物と美しい景色を楽しむことができます。ラッタナーコーシン展示ホールでは、この地域の歴史と文化をより深く学ぶことができます。
バンランプーにはBTSスカイトレインやMRT地下鉄の駅がありませんが、バス、タクシー、トゥクトゥク、水上バスなど、他の交通手段は充実しています。
市内各地へ向かうバス路線が複数ありますが、初めてバンコクを訪れる旅行者にとっては、バス路線図の理解や乗りこなしが難しいかもしれません。
タクシーやトゥクトゥクは手軽に利用できますが、料金交渉が必要となる場合が多く、特にラッシュアワー時は渋滞に巻き込まれる可能性があります。
プラ・アティット船着場からは、チャオプラヤー・エクスプレスボートを利用してリバーサイドエリアへアクセスできます。これは景色も良く、渋滞を避けて効率的に移動できる手段です。
バンランプー周辺の主要な観光スポットは徒歩圏内にあるため、散策しながら街の雰囲気を楽しむのもおすすめです。
バンランプーの宿泊施設は、主に低予算の旅行者向けです。バックパッカー向けのホステルが多く、ドミトリーや個室を手頃な価格で提供しています。
ゲストハウスも多く、基本的な設備を備えた快適な部屋をリーズナブルな料金で提供しています。近年では、より快適な滞在を提供する中級ホテルも増えてきています。高級ホテルはほとんどありません。
バンランプーでは、様々な食事、ショッピング、エンターテイメントを楽しむことができます。カオサン通り周辺には、数多くの屋台が並び、パッタイやトムヤムクンなどの定番タイ料理をはじめ、様々な料理を手頃な価格で味わうことができます。
地元の市場では、タイの日常生活を垣間見ることができ、お土産探しにも最適です。
レストランは、地元向けの食堂から外国人向けのレストランまで、様々な選択肢があります。カオサン通りは、夜になるとバーやクラブがオープンし、活気のあるナイトライフが繰り広げられますが、バンランプーの他のエリアは比較的落ち着いた雰囲気です。
バンランプーは、一般的に観光客にとって安全なエリアと言えますが、カオサン通り周辺など、人が多く集まる場所では軽犯罪に注意が必要です。
貴重品は肌身離さず持ち歩き、見知らぬ人に声をかけられても安易について行かないようにするなど、基本的な防犯対策を心がけましょう。
清潔さに関しては、カオサン通り周辺は清掃が行き届いていない場所も見られますが、他のエリアは比較的清潔です。
バンランプーは、観光名所巡りを中心に考えている方、手頃な価格でバンコクを楽しみたい方、ローカルな雰囲気を味わいたい方におすすめです。一方、高級ホテルでの滞在や静かで落ち着いた環境を求める方には、他のエリアの方が適しているかもしれません。
プラトゥーナム
バンコクのプラトゥーナム(Pratunam)地区は、バンコク随一の卸売ショッピングの中心地として知られています。
活気に満ち溢れ、常にエネルギーに満ちたこのエリアは、雑多な市場、路上に並ぶ露店、そして絶え間なく行き交う買い物客や商人たちの姿が特徴的です。
高級ブランドが軒を連ねるサイアム地区や、華やかなナイトライフが楽しめるスクンビット地区とは異なり、プラトゥーナムでは値引き交渉が日常的に行われ、衣料品やアクセサリーから電化製品、家庭用品に至るまで、驚くほど手頃な価格で様々な商品を見つけることができます。
まさにバンコクの商業活動の縮図と言えるでしょう。
プラトゥーナムの主な魅力はショッピングですが、周辺にはいくつかの見逃せないランドマークも点在しています。
バンコクで最も高い建造物であるバイヨークスカイホテルは、その展望台や回転式のルーフトップバーから、バンコク市街の息を呑むようなパノラマビューを一望できます。
プラチナファッションモールは、衣料品、靴、アクセサリーなどを卸売価格で提供する巨大な屋内ショッピングモールです。東南アジア最大級のショッピングモールの一つであるセントラルワールドは、高級ブランド、デパート、レストラン、エンターテイメント施設など、あらゆるものが揃っています。
サイアムパラゴン、サイアムセンター、サイアムディスカバリーといった大型ショッピングモールが集まるサイアム地区へは、タクシーまたはBTSを利用すれば短時間でアクセス可能です。
また、徒歩またはタクシーですぐの場所にあるエラワンの祠は、地元の人々の信仰を集める神聖な場所であり、文化的なランドマークとしても知られています。
プラトゥーナムは公共交通機関が非常に発達しており、バンコクの他の地域へのアクセスも容易です。
BTSスカイトレインのラーチャテウィ駅とチットロム駅は、プラトゥーナムの中心部から直接アクセスできるわけではありませんが、どちらの駅からも徒歩圏内、またはタクシーやバイクタクシーですぐにアクセスできます。
ラーチャテウィ駅はプラトゥーナムの北側に近く、チットロム駅はセントラルワールドやプラトゥーナムの南端に近いです。
スワンナプーム国際空港(BKK)への直通アクセスを提供するエアポート・レール・リンクのラーチャプラロップ駅は、プラトゥーナム地区内にあります。
多くのバス路線がプラトゥーナムを通過しており、バンコクの様々な地域と繋がっていますが、初めてバンコクを訪れる旅行者にとって、バスの利用は少々難しいかもしれません。
タクシー、トゥクトゥク、バイクタクシーは簡単に利用できますが、特にラッシュアワー時は交通渋滞が激しくなる傾向があります。
プラトゥーナムには、高級ホテルから格安ホテル、ゲストハウスまで、あらゆる予算に対応できる幅広い宿泊施設が揃っています。
アマリ・バンコクやノボテル・バンコク・プラチナといった高級ホテルでは、快適で洗練された客室と充実した設備が用意されています。
数多くの中級ホテルは、快適な滞在を手頃な価格で提供しており、コストパフォーマンスを重視する旅行者に最適です。また、格安ホテルやゲストハウスは、予算を抑えたい旅行者にとって魅力的な選択肢となります。
プラトゥーナムの魅力は、何と言ってもショッピングと屋台料理です。広大なプラトゥーナム市場は、卸売りの中心地として機能しており、衣料品、アクセサリー、その他様々な商品を驚くほど安い価格で購入できます。
日が暮れると、プラトゥーナムは活気あふれるナイトマーケットに変貌し、日中よりもさらに多くの露店が並び、様々な商品や美味しい屋台料理を販売します。
数え切れないほどの屋台が軒を連ねるプラトゥーナムは、まさに屋台料理の宝庫と言えるでしょう。手頃な価格で本格的なタイ料理を堪能できます。
ナイトライフに関しては、スクンビットやRCA地区ほど賑やかではありませんが、バーやレストランもいくつかあります。
プラトゥーナムは一般的に観光客にとって安全なエリアと考えられていますが、市場のような混雑した場所ではスリなどの軽犯罪に注意が必要です。
貴重品はしっかりと管理し、周囲の状況に常に気を配るようにしましょう。メインストリートやホテル周辺は比較的清潔に保たれていますが、特に市場周辺は混雑のため、清掃が行き届いていない場所も見られます。
プラトゥーナムは、ショッピングをメインに考えている旅行者にとっては最適な場所です。しかし、リラックスした休暇を過ごしたい、または文化的な体験を重視する旅行者にとっては、他のエリアの方が適しているかもしれません。
ラッタナコーシン
バンコクのラッタナコーシン(Rattanakosin)地区、通称「旧市街」は、バンコクの歴史と文化の中心地として知られています。
このエリアには、タイを象徴する寺院、壮麗な宮殿、歴史的建造物が集まっており、近代的な高層ビルが林立するスクンビットや活気あふれる市場が広がるプラトゥーナムとは異なり、タイの豊かな歴史と文化遺産に触れることができます。
比較的コンパクトなエリアなので、徒歩でゆっくりと散策し、バンコクの歴史に浸るには最適です。ラッタナコーシン地区は、まさに歴史と文化の名所の宝庫と言えるでしょう。
まず、かつてのタイ王室の住居であった王宮は、豪華絢爛な装飾が施された建物、美しい寺院、壮大なホールなどが広大な敷地内に点在する複合施設です。
王宮の敷地内には、タイで最も神聖な仏像とされるエメラルド仏を祀るワット・プラケオ(エメラルド仏寺院)があります。巨大な涅槃仏像で有名なワット・ポーは、タイ古式マッサージの総本山としても知られています。
チャオプラヤー川の対岸に位置するワット・アルン(暁の寺)は、色とりどりの陶器で装飾された壮麗な仏塔が印象的で、渡し船で簡単にアクセスできます。
タイの芸術、歴史、文化を幅広く紹介するバンコク国立博物館もこの地区にあります。サンパン・ラッタナコーシンは、博物館、歴史的建造物、文化センターなどが連携し、タイの文化遺産を保存し、後世に伝える活動を行っています。
民主記念塔は、1932年の立憲革命を記念して建てられたモニュメントです。王宮前の広大な広場であるサナーム・ルアンは、かつては王室の儀式や様々な行事に使われていました。
ラッタナコーシン地区には、BTSスカイトレインの駅はありませんが、他の交通手段は充実しています。MRTブルーラインのサナーム・チャイ駅は、ラッタナコーシン地区の中心部に位置しており、このエリアへのアクセスに非常に便利です。
チャオプラヤー・エクスプレスボートは、川沿いの各地を結んでおり、ラッタナコーシン地区の各船着場から他のエリアへ水上移動が可能です。バスも利用できますが、初めてバンコクを訪れる旅行者にとっては、路線が複雑で利用が難しいかもしれません。
タクシー、トゥクトゥク、バイクタクシーも利用できますが、特にラッシュアワー時は交通渋滞が激しいことがあります。ラッタナコーシン地区内は徒歩で回るのが最も効率的な移動手段と言えるでしょう。
ラッタナコーシン地区の宿泊施設は、個性的なブティックホテル、歴史的な建物を利用したホテル、そして手頃なゲストハウスなどが混在しています。
スタイリッシュなブティックホテルは、モダンな設備とユニークな雰囲気を楽しみたい旅行者におすすめです。歴史的なホテルに滞在すれば、ラッタナコーシンの歴史を肌で感じることができるでしょう。カオサン通り周辺ほどではありませんが、低予算で宿泊できるゲストハウスやホステルもいくつかあります。
ラッタナコーシン地区では、伝統的なタイの文化に触れる様々な体験ができます。他のエリアほどではありませんが、地元の人々が利用する屋台も点在しており、手軽にタイ料理を味わうことができます。
地元向けの食堂から格式高いレストランまで、様々な飲食店があり、中にはミシュランの星を獲得したジェイ・ファイのような名店(名物のカニオムレツは必食)もあります。
地元の市場では、伝統的なタイの工芸品や土産物などを購入することができます。ナイトライフは、スクンビットやRCAのような賑やかさはありませんが、静かに時間を過ごしたい方には適しています。
ラッタナコーシン地区は、バンコクの中でも比較的安全なエリアと言われています。特に主要な観光スポット周辺は警察官が巡回しており、治安は良好です。
しかし、観光客を狙った軽犯罪や詐欺には注意が必要です。貴重品は肌身離さず持ち歩き、見知らぬ人に安易について行かないようにしましょう。主要な観光スポット周辺は清掃が行き届いており、比較的清潔です。
ラッタナコーシン地区は、歴史や文化に興味がある方、落ち着いた雰囲気の中で観光を楽しみたい方におすすめです。一方、近代的な施設や賑やかなナイトライフ、ショッピングを楽しみたい方には、他のエリアの方が適しているかもしれません。
まとめ
バンコクの主要エリアを見ていくと、この街の多彩な魅力と、各地区の個性が際立っていることがわかります。
特に初めて訪れる方には、スクンビットエリアがおすすめです。BTSスカイトレインやMRTといった便利な公共交通機関、多彩な宿泊施設、そして豊富な飲食店やショッピングスポットが揃い、快適で充実した滞在が期待できます。
サイアムスクエアやシーロムは、バンコクの現代的な一面を楽しみたい方にぴったりです。
高級ショッピングモールや洗練されたレストラン、エンターテイメント施設が集中しており、アクセスの良さも魅力的です。一方、リバーサイドエリアは、チャオプラヤー川の美しい景観や高級ホテル、ICONSIAMなどの新たな観光スポットが作り出す特別な雰囲気が楽しめます。
トンローは、トレンディなカフェやレストランが集まり、地元の雰囲気を味わいたい方におすすめです。プラトゥーナムは、ショッピングや屋台グルメが楽しめるエリアで、リーズナブルな滞在を考える旅行者に人気があります。
歴史好きの方にはラタナコーシンエリアがおすすめで、王宮や寺院などの観光スポットが集中し、伝統的なタイ文化をじっくり楽しめます。チャイナタウンは、活気ある雰囲気の中で独自の文化や多彩な食体験が満喫できるエリアです。
バンランプーやカオサン通りは、リーズナブルな宿泊施設が多く、バックパッカーに特に人気ですが、公共交通機関へのアクセスはやや限られています。
それぞれのエリアには異なる魅力があり、旅行者の目的や予算に応じて選べる選択肢が豊富です。バンコク滞在をより楽しむためには、自分の旅行スタイルや興味に合ったエリアを選ぶことが大切です。
また、訪れる季節やイベントのタイミングも考慮することで、さらに充実した旅を計画できるでしょう。
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観光ガイドのメイです。中国在住(北京語・広東語)。好きな言葉は「好きこそものの上手なれ」