アンティークバイヤーのみさきです。好きな言葉は「百聞は一見に如かず」
ロンドンの夜を楽しむ!おすすめクリスマスライトスポット4選
ロンドンの冬は、街中が煌びやかなイルミネーションで彩られ、魔法にかかったように美しくなります。今回は、その中でも特に必見のクリスマスイルミネーションを4つご紹介しましょう。
まず、コヴェント・ガーデン。広場全体が26万個ものLEDライトで装飾され、巨大なクリスマスツリーやサンタのそり、回転するミラーボールなどが、夢のような空間を演出します。
次に、リージェント・ストリート。空を舞う天使をイメージしたイルミネーション「スピリット・オブ・クリスマス」は、ロンドンのクリスマスの象徴とも言える存在です。30万個以上のLEDライトが織りなす光の天蓋は、圧巻の一言です。
そして、オックスフォード・ストリート。ヨーロッパ屈指のショッピング街が、30万個のLEDライトと5,000個の星で輝きます。雪の結晶をモチーフにしたデザインは、冬の訪れを感じさせ、ロンドンの人々を魅了します。
最後に、キューガーデン。世界遺産にも登録されている植物園が、100万個を超えるイルミネーションで彩られます。美しくライトアップされた植物や、幻想的な光のトンネルなど、ここでしか見られない光景が広がります。
これらのイルミネーションは、それぞれに個性があり、見る人々を魅了します。どこを訪れても、きっと心に残るクリスマスの思い出となるでしょう。
中でも私のおすすめは、キューガーデンのイルミネーションです。美しくライトアップされた植物園を散策しながら、独創的な光のインスタレーションを楽しむことができます。まるで魔法の世界に迷い込んだような、幻想的な体験ができるでしょう。
ロンドンのクリスマスイルミネーションは、街全体をクリスマスムードで包み込み、訪れる人々に温かい光を灯してくれます。ぜひ、この冬はロンドンを訪れて、クリスマスの魔法を体験してください。
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コヴェント・ガーデン
ロンドンのコヴェント・ガーデン(Covent Garden)は、クリスマスシーズンになると、さらに魅力的な場所へと変貌します。2024年も、11月12日の点灯式を皮切りに、7週間にもわたるクリスマスイルミネーションが街を彩ります。
コヴェント・ガーデン広場を中心に、セブン・ダイアルズやニールズ・ヤードなど、周辺の通りもイルミネーションで飾られます。今年は、なんと26万個ものLEDライトが使われ、これまで以上に華やかな輝きを放つようです。
広場には、3万個のライトで装飾された高さ17メートルの巨大なクリスマスツリーが登場します。マーケット・ビルディングには、リボンやオーナメントで飾られた巨大なベルが40個も吊り下げられ、クリスマスムードを盛り上げます。さらに、12個の巨大なオーナメントや、回転するミラーボールも設置され、幻想的な空間を演出します。
今年のイルミネーションは、新しい照明計画により、さらに輝きを増しているとのこと。広場にはサンタのそりが設置され、記念撮影スポットとしても人気を集めそうです。ジェームズ・ストリートには、魔法のような「ワンダー・ウッド」が登場し、クリスマスの世界へと誘います。
イルミネーション期間中は、様々なイベントも開催されます。毎週木曜日は、深夜までショッピングが楽しめる「ホリデー木曜日」となり、ライブエンターテイメントも開催されます。「ウィンターウォーマー・フェスティバル」では、ホットワインを片手にイルミネーションを楽しむことができます。点灯式の夜には、特別な割引や店内イベントを実施するお店もあるようです。
コヴェント・ガーデンのクリスマスイルミネーションは、無料で楽しむことができます。例年通りであれば、11月中旬から1月初旬まで、夜明けから夜遅くまで点灯しているので、時間を気にせずゆっくりと鑑賞できます。
リージェント・ストリート
ロンドンのリージェント・ストリート(Regent Street)は、クリスマスシーズンになると、街一番の輝きを放つ場所へと変わります。1954年にロンドンで初めてクリスマスイルミネーションを飾ったこの通りは、70周年を迎える今年、特別な輝きを放つことでしょう。
リージェント・ストリートのイルミネーションで最も象徴的なのは、空を舞う天使をイメージした「スピリット・オブ・クリスマス」です。45体の天使たちが、30万個以上のLEDライトで輝き、通り全体を覆う光の天蓋を作り出します。
これらの天使たちは、ただ吊り下げられているだけでなく、「羽ばたく」ような動きを見せる仕掛けも施されています。温かみのある光が、通り全体を幻想的な雰囲気で包み込みます。
リージェント・ストリートのイルミネーションは、その美しさだけでなく、環境への配慮もなされています。エネルギー効率の高いLED電球を使用し、点灯時間を短縮することで、消費電力を抑えています。
11月7日の点灯式には、多くの人が集まり、クリスマスムードを盛り上げます。例年、ライブパフォーマンスや様々なイベントが開催され、街中が festive な雰囲気に包まれます。今年は、セント・ジェームズ・マーケットに、イルミネーションで飾られた「ウィッシングツリー」が登場する予定です。
リージェント・ストリートは、緩やかなカーブを描いているため、イルミネーション全体を見渡すことができます。日没後、ライトアップされた街並みを歩くのは、まさに格別な体験です。ショッピングや食事を楽しみながら、クリスマスの魔法に浸ることができます。
リージェント・ストリートのクリスマスイルミネーションは、単なる飾り付けではありません。70年という歴史を持つ、ロンドン市民にとって大切な伝統です。象徴的なデザインと壮大なスケール、そして歴史的な意義が、このイルミネーションを特別な存在にしています。ぜひ、リージェント・ストリートを訪れて、ロンドンのクリスマスの魔法を体験してください。
オックスフォード・ストリート
ロンドンのオックスフォード・ストリート(Oxford Street)は、クリスマスシーズンになると、まばゆいばかりのイルミネーションで彩られます。今年は11月5日に点灯式が行われ、街は一足早くクリスマスムードに包まれます。
30万個ものLEDライトと、5,000個の星形のオーナメントが、通り全体を輝かせます。雪の結晶をモチーフにしたデザインは、冬の訪れを感じさせ、ロンドンの人々を魅了します。
オックスフォード・ストリートのイルミネーションは、その美しさだけでなく、環境への配慮も徹底しています。リサイクル素材で作られたライトや、省エネタイプのLED電球を使用することで、環境負荷を低減しています。
今年は、グレート・オーモンド・ストリート病院(GOSH)チャリティとのパートナーシップにより、特別なイベントも開催されます。12月7日に予定されている「ビッグ・デイ・オブ・ジョイ」では、ストリートパフォーマンスや、お店ごとの催し物、サンタの洞窟などが楽しめます。
クリスマス期間限定のメニューや、セルフリッジのクリスマスショップも登場し、クリスマス気分を盛り上げてくれます。
オックスフォード・ストリートは、ヨーロッパでも有数のショッピング街として知られています。華やかなイルミネーションの下、ショッピングを楽しむのは、まさに至福のひとときです。
セルフリッジやジョン・ルイスなどの有名デパートも、趣向を凝らしたウィンドウディスプレイでクリスマスを演出しています。イルミネーションと合わせて、ぜひチェックしてみてください。
キューガーデン
ロンドンのキューガーデン(Kew Gardens)は、クリスマスシーズンになると、100万個を超えるイルミネーションが輝く、幻想的な世界へと姿を変えます。11月13日から始まる「クリスマス・アット・キュー・ガーデンズ」は、毎年多くの人々を魅了する、人気のイベントです。
キューガーデン全体が、3kmにわたるイルミネーションコースとなり、様々な光の演出を楽しむことができます。今年は、世界初公開となる2つの新しいインスタレーションが登場する予定です。
人気の高いパームハウスのライトショーや、幻想的なファイヤーガーデン、写真映えスポットとして有名なクリスマス大聖堂なども、引き続き楽しめます。
イルミネーションだけでなく、クリスマスならではの催し物も充実しています。ボタニカル・ブラッセリーでは、伝統的なクリスマスディナーを味わうことができます。コース沿いには、様々な屋台も出店し、軽食や温かい飲み物を販売しています。
家族連れには、遊園地のアトラクションや、サンタとの記念撮影がおすすめです。
キューガーデンは、環境保護にも力を入れています。クリスマスイルミネーションも、持続可能な方法で運営されていますが、2024年の具体的な取り組みについては、まだ発表されていません。
キューガーデンには、3つの入り口があります。地下鉄やバスで行く場合はビクトリアゲート、電車で行く場合はエリザベスゲート、車で行く場合はブレントフォードゲートが便利です。
注意点として、「クリスマス・アット・キュー・ガーデンズ」のチケットでは、日中のキューガーデンへの入場はできません。日中も楽しみたい場合は、別途チケットを購入する必要があります。
イルミネーションコース全体を回るには、約2時間かかります。ゆっくりと時間をかけて、光の芸術を堪能しましょう。
まとめ
ご紹介してきた4つのイルミネーションスポットは、それぞれが独自の魅力を放ちながら、ロンドンの冬を特別な輝きで彩っています。19世紀から続くクリスマスの伝統と、最新のテクノロジーを駆使した光の演出が見事に調和し、訪れる人々を幻想的な世界へと誘います。
特筆すべきは、これらのイルミネーションが単なる装飾を超えて、都市の文化的アイデンティティを形作っているという点です。コヴェント・ガーデンの巨大なクリスマスツリーと歴史的な建造物のハーモニー、リージェント・ストリートの優雅な天使の羽、オックスフォード・ストリートのモダンな光のカーテン、そしてキューガーデンの幻想的な光の小道―それぞれが、ロンドンという都市の異なる表情を映し出しています。
また、これらのイルミネーションは、冬のロンドンを訪れる人々に特別な体験を提供するだけでなく、地域のコミュニティや経済にも重要な役割を果たしています。イルミネーションを見るために訪れる人々が、周辺のショップやレストラン、カフェを利用することで、地域全体が活気づくのです。
重要なのは、これらのイルミネーションが、年々進化を続けているという点です。伝統を守りながらも、新しい技術や演出方法を取り入れることで、リピーターでも楽しめる新鮮な驚きを提供し続けています。特に、環境への配慮から、LED照明の採用やエネルギー効率の改善にも積極的に取り組んでいます。
ロンドンのクリスマスイルミネーションは、単なる観光アトラクションではありません。それは、冬の街に温かみをもたらし、人々の心を結びつける、大切な文化的イベントなのです。家族や友人と共に過ごす特別な時間、恋人との思い出深い瞬間、そして一人旅での静かな感動―それぞれの方法で、これらのイルミネーションは私たちの心に深く刻まれることでしょう。
最後に、冬のロンドンを訪れる際は、ぜひ時間に余裕を持って、これらのイルミネーションスポットを巡ることをお勧めします。それぞれの場所が持つ独自の雰囲気を存分に楽しみ、この特別な季節ならではの魔法のような瞬間を、心ゆくまで味わってください。きっと、あなたの心に輝かしい思い出として、永遠に残ることでしょう。