気品あふれるKPMベルリンの花瓶（17cm）

1763年創業の老舗、ベルリン王立磁器製陶所（KPMベルリン）の花瓶です。一級品。 優美な花絵付けもさることながら、ぜひ取手部分をご覧ください。

そう、ヤギなのです。ユニークなモチーフが気に入って、アメリカのアンティークショップで買い付けた作品です。

KPMベルリンと聞くと、どんなイメージでしょうか？ドイツの陶磁器といえば、日本では真っ先に思い出すのはマイセンでしょう。

でも本場ドイツでは、KPMベルリンは“マイセンと肩を並べるブランド”といっても過言ではないのです。

18世紀中頃、東洋磁器をこよなく愛する王がいました。その名は、プロイセン王フリードリヒ2世。王は、自分が好む作品を生み出す窯を持ちたいと熱望します。そして生まれたのが、KPMベルリンでした。

花瓶の裏を見れば、王笏（おうしゃく）をモチーフにした窯印があります。王笏とは、君主が持つ杖のこと。由緒正しい王立の窯で作られたことを、静かに物語ります。 広口の花瓶ですので、花はたっぷりと生けてください。花のボリューム感も花瓶のフォルムの美しさも際立ちます。

マイセンとは違った、KPMベルリンの魅力を感じていただければ幸いです。