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初めてのポートランド旅行、どこに泊まる?おすすめ滞在エリア厳選10選

ポートランドの魅力を満喫!初めての旅行におすすめエリア徹底解剖

ポートランド初めての旅!おすすめ滞在エリア厳選10選

初めてのポートランド旅行、期待と不安が入り混じっていることでしょう。どこに泊まれば良いのか、どのエリアが自分に合っているのか、情報が多すぎて迷ってしまうかもしれません。

ポートランドは個性豊かな地区が集まってできた街で、それぞれに異なる魅力を持っています。この記事では、初めてポートランドを訪れる方のために、おすすめの滞在エリアを厳選して10ヶ所ご紹介します。

ポートランドは「バラの街」や「マイクロブルワリーの街」として知られるだけでなく、サステナブルな取り組みやアート、音楽、そして多様な食文化が融合した、魅力あふれる都市です。ダウンタウンの賑やかな雰囲気から、個性的なショップやレストランが並ぶ地区、自然豊かな公園に近い静かなエリアまで、様々な選択肢があります。

この記事では、それぞれのエリアの特徴、雰囲気、おすすめの過ごし方、そしてアクセス情報などを詳しく解説します。あなたの旅の目的やスタイルにぴったりのエリアを見つけることができるでしょう。例えば、

  • ショッピングやグルメ、ナイトライフを楽しみたいなら、ダウンタウンやパール地区: 洗練されたレストランやブティック、美術館などが集まるエリアです。
  • 個性的なアートや文化に触れたいなら、アルバータ・アーツ・ディストリクト: ギャラリーやライブハウス、個性的なショップなどが点在しています。
  • 落ち着いた雰囲気の中で過ごしたいなら、ホーソーン地区やセルウッド・モアランド: 地元の人々の暮らしに触れることができる、静かな住宅街です。

この記事を読めば、ポートランドの地理感覚が掴め、自分に最適な滞在エリアを選ぶことができるはずです。初めてのポートランド旅行が、より思い出深いものになるよう、この記事がお役に立てれば幸いです。

さあ、あなただけのポートランドを見つける旅に出かけましょう。次のセクションでは、それぞれのエリアを詳しく見ていきましょう。

ダウンタウン

ポートランドのダウンタウンは、初めてこの街を訪れる旅行者にとって、まさにおすすめの滞在先と言えるでしょう。

ここは、ポートランドのビジネス、文化、そしてエンターテイメントの中心地であり、この街の個性を凝縮したような場所です。コンパクトな街並みの中に、見どころ、食べどころ、そして活気が詰まっており、初めての訪問者でも安心して楽しめる環境が整っています。

ダウンタウン最大の魅力は、その歩きやすさです。碁盤の目のように整備された街区は、一つ一つが小さく、徒歩での移動が非常に快適です。

主要な観光スポット、レストラン、ショップなどが徒歩圏内に集まっているため、時間を有効に活用できます。公共交通機関も充実していますが、ダウンタウン内だけであれば、レンタカーなどは不要でしょう。むしろ、歩いて街の雰囲気を肌で感じることをおすすめします。

公共交通機関の利便性も見逃せません。ダウンタウンは、ポートランドの公共交通網の中心地であり、MAXライトレール、路面電車(ストリートカー)、バスなどが網羅的に運行しています。空港や他の地区、さらには近隣の都市へのアクセスも容易で、ポートランドを拠点に周辺地域を巡る旅行者にとっても非常に便利です。

文化的な魅力も満載です。ダウンタウンには、様々な文化施設が集まっており、飽きることがありません。特に有名なのが、パイオニア・コートハウス・スクエアです。「ポートランドのリビングルーム」という愛称で親しまれており、市民の憩いの場として、また様々なイベントの会場として賑わっています。

広場を通り過ぎる人々を眺めたり、大道芸を鑑賞したりするだけでも、ポートランドの雰囲気を十分に感じ取れるでしょう。

読書好きなら絶対に外せないのが、パウエルズ・シティ・オブ・ブックスです。一つの街区を丸ごと占める巨大な書店で、新刊、古書を問わず、あらゆるジャンルの本が所狭しと並んでいます。迷子になること必至の広さですが、宝探しのような感覚で店内を巡るのも楽しい経験となるでしょう。

芸術に触れたいなら、ポートランド美術館へ足を運んでみてください。西海岸で最も古い美術館の一つで、古代から現代までの幅広い美術品を収蔵しています。様々な企画展も開催されているので、事前に情報をチェックしておくと良いでしょう。

音楽や舞台芸術を楽しみたいなら、アーリーン・シュニッツァー・コンサートホールがおすすめです。歴史的な建造物の中で、コンサートやブロードウェイショーなどが上演されており、優雅な時間を過ごせるでしょう。

オレゴンの歴史に興味があるなら、オレゴン歴史協会博物館を訪れてみてください。オレゴン州の歴史だけでなく、太平洋岸北西部の歴史についても学ぶことができます。展示を通して、この地域の自然、文化、人々の歴史を深く知ることができるでしょう。

食の楽しみも尽きません。ポートランドは、全米でも有数のグルメ都市として知られており、ダウンタウンには、カジュアルなフードカートから高級レストランまで、あらゆる種類の飲食店が揃っています。

地元の食材を使った料理はもちろん、世界各国の料理も楽しめるので、色々な味を試してみるのもおすすめです。特に、地元のクラフトビールは外せません。多くの醸造所がダウンタウン周辺にあり、個性豊かなビールを味わうことができます。

ショッピングも充実しています。ノードストロームなどのデパートや、個性的なブティック、地元デザイナーのショップなどが軒を連ねており、ウィンドウショッピングだけでも楽しめます。パイオニア・プレイスは、ダウンタウンの中心にあるショッピングモールで、様々なブランドのショップが集まっています。

ウィラメット川沿いに位置するダウンタウンは、ウォーターフロントへのアクセスも抜群です。トム・マッコール・ウォーターフロント・パークは、川沿いの遊歩道や緑地が整備された市民の憩いの場です。

散歩やサイクリングを楽しんだり、川を眺めながらゆったりとした時間を過ごしたりするのに最適です。春から秋にかけては、様々なイベントも開催されています。

ただし、ダウンタウンはビジネスの中心地でもあるため、平日の日中は特に人通りが多く、騒がしいと感じるかもしれません。静かな環境を好む場合は、他のエリアも検討してみる価値があります。

また、車で移動する場合は、駐車料金が高く、駐車スペースを探すのが難しい場合があるため、公共交通機関の利用をおすすめします。ホテルの宿泊料金も、他のエリアに比べて高めになる傾向があります。

パール地区

ポートランドのパール(Pearl)地区は、かつて倉庫街だった場所が劇的な変貌を遂げ、今ではアート、グルメ、ショッピングの中心地として、多くの人々を魅了しています。

赤レンガの建物が立ち並び、石畳の道が続くこの地区は、洗練された都会の雰囲気を持ちながらも、どこか歴史を感じさせる独特の魅力を持っています。初めてポートランドを訪れる方にとって、パール地区は、他のどの地区とも異なる特別な体験を提供してくれるでしょう。

パール地区の最大の魅力の一つは、その美しい街並みです。かつて倉庫として使われていた建物は、丁寧に改修され、現代的な空間として生まれ変わりました。

高い天井、大きな窓、そしてむき出しのレンガの壁は、当時の面影を残しつつも、モダンなデザインと見事に調和しています。石畳の道は、歩くたびに歴史の重みを感じさせ、散策するだけでも楽しい時間となるでしょう。

アート好きにとって、パール地区はまさに天国です。数多くのギャラリーが軒を連ね、現代アート、写真、彫刻など、様々なジャンルの作品を鑑賞することができます。

特に、毎月第一木曜日に開催される「ファースト・サーズデイ」は、ギャラリーが夜遅くまでオープンし、多くの人々で賑わいます。アーティストやアート愛好家と交流する絶好の機会であり、パール地区のアートシーンを肌で感じることができるでしょう。

ショッピングもパール地区の大きな魅力です。高級ブティック、デザイナーズブランドのショップ、個性的な雑貨店などが立ち並び、ウィンドウショッピングだけでも楽しめます。地元デザイナーの作品や、ここでしか手に入らないユニークなアイテムを探してみるのもおすすめです。

グルメに関しても、パール地区はポートランド屈指のレストランが集まる場所として知られています。カジュアルなカフェから、予約困難な高級レストランまで、あらゆるニーズに応える飲食店が揃っています。

地元の新鮮な食材を使った料理や、世界各国の料理を堪能できるのはもちろん、ポートランドならではのクラフトビールを味わえるパブもたくさんあります。食事時には、多くの人々で賑わい、活気あふれる雰囲気を楽しむことができるでしょう。

都会的な雰囲気の中に、緑豊かな公園があるのもパール地区の魅力です。特に有名なのが、ジャミソン・スクエアです。ユニークな水場が特徴で、子供たちが水遊びを楽しむ姿や、人々がベンチでくつろぐ姿を見ることができます。

都会のオアシスとして、多くの人々に親しまれています。また、タナー・スプリングス公園は、湿地と在来植物が織りなす静かな空間で、都会の喧騒を忘れ、自然の中でリフレッシュするのに最適な場所です。

パール地区は、ダウンタウンに隣接しているため、徒歩や公共交通機関での移動も非常に便利です。ポートランド・ストリートカーを利用すれば、他の地区へも簡単にアクセスできます。

また、世界的に有名な書店、パウエルズ・シティ・オブ・ブックスの本店も、パール地区のすぐそばに位置しています。本好きなら、時間を忘れて過ごしてしまうことでしょう。

ただし、パール地区はポートランドの中でも比較的物価の高いエリアです。レストランやショップの価格帯は高めであることを考慮しておきましょう。

また、夜は比較的静かで、賑やかなナイトライフを期待する方には、少し物足りないかもしれません。他の地区に比べると、ポートランドらしい「奇妙さ」や個性的な雰囲気は控えめかもしれません。より洗練された、都会的な雰囲気を楽しみたい方におすすめです。

ノブ・ヒル地区

ポートランドのノブヒル(Nob Hill)地区は、その名の通り、サンフランシスコのノブ・ヒル地区にちなんで名付けられた、丘の上にある洗練されたエリアです。

正式にはノース・ウェスト地区として知られ、歴史的なビクトリア様式の家々が並ぶ美しい街並み、個性的なブティック、そしてバラエティ豊かなレストランシーンが魅力です。

ダウンタウンの喧騒から少し離れた、落ち着いた雰囲気の中で、ポートランドならではの魅力を満喫したいという方にぴったりの場所と言えるでしょう。

ノブ・ヒルの最大の魅力は、何と言ってもその美しい街並みです。19世紀後半から20世紀初頭にかけて建てられたビクトリア様式やクイーンアン様式の家々が、大切に保存され、

今もなおその優雅な姿を見せています。色とりどりの外壁、凝った装飾、手入れの行き届いた庭など、一軒一軒が個性的で、まるで絵葉書のような風景が広がっています。並木道をゆっくりと散策するだけでも、心安らぐひとときを過ごせるでしょう。

ショッピングもノブ・ヒルの楽しみの一つです。大手のチェーン店ではなく、地元経営のブティックや専門店が多く、個性的な商品を探すのに最適です。

洋服、アクセサリー、雑貨、書籍、アンティークなど、様々なジャンルの店が並んでおり、お土産探しにもぴったりです。店員との会話を楽しみながら、掘り出し物を見つけるのも、ノブ・ヒルならではのショッピング体験と言えるでしょう。

グルメに関しても、ノブ・ヒルはポートランドの中でも特に注目を集めるエリアです。カジュアルなカフェから、特別な日のディナーにふさわしい高級レストランまで、幅広いジャンルの飲食店が揃っています。

地元の食材を活かした料理を提供するレストランや、世界各国の料理を楽しめる店、そしてポートランド名物のクラフトビールを味わえるパブなど、バラエティに富んだ食体験が可能です。特に、週末のブランチは人気で、多くのお店で行列ができます。

ノブ・ヒルのもう一つの魅力は、ワシントンパークへのアクセスの良さです。ポートランド最大の公園の一つであるワシントンパークは、広大な敷地の中に、オレゴン動物園、国際バラ試験農園、ポートランド日本庭園、世界森林センターなど、様々な見どころがあります。

動物園では世界中の動物たちに出会えますし、バラ園では息を呑むほど美しいバラの景色と、ポートランドの街並み、そして天気が良ければ遠くにマウントフッドの雄大な姿を望むことができます。

日本庭園は、日本国外にある日本庭園の中でも最も本格的なものの一つと言われており、静かで落ち着いた空間で日本の美意識を感じることができます。世界森林センターでは、森林と林業について学び、自然の大切さを再認識することができます。

ノブ・ヒル地区の中でも特に有名なのが、ピトック邸です。ウェストヒルズの丘の上に建つこの邸宅からは、ポートランドの街並み、ウィラメット川、そしてカスケード山脈の壮大な景色を一望できます。

邸宅自体も歴史的建造物として保存されており、当時のポートランドの様子を垣間見ることができます。特に夕暮れ時には、街の灯りがきらめき、ロマンチックな雰囲気に包まれます。

ノブ・ヒルは徒歩で散策するのに最適な街です。主要な通りは歩道が整備されており、ゆっくりと街並みを楽しみながら散策できます。また、公共交通機関も充実しており、ポートランド・ストリートカーやバスを利用すれば、ダウンタウンや他の地区へも簡単にアクセスできます。

ダウンタウンの賑やかさと比べると、ノブ・ヒルは落ち着いた雰囲気で、よりローカルな生活を感じることができます。静かな環境でゆっくりと過ごしたい方や、地元の文化に触れたい方におすすめです。

ただし、ノブ・ヒルは丘の上にあるため、坂道が多いことを覚悟しておきましょう。特にピトック邸方面へ向かう際は、かなりの上り坂となります。

また、駐車スペースは限られており、路上駐車も難しい場合が多いです。公共交通機関を利用するか、徒歩での移動をおすすめします。夜は比較的静かで、ナイトライフを楽しみたい方には、少し物足りないかもしれません。

ホーソン地区

ポートランド南東部に位置するホーソン(Hawthorne)地区は、まさにポートランドの個性を象徴するような、活気と多様性に満ちたエリアです。

メインストリートであるホーソン・ブルバード沿いには、個性的なショップやレストラン、カフェなどが軒を連ね、他の地区とは一線を画す、独特の雰囲気を醸し出しています。

ダウンタウンの喧騒を離れ、よりローカルなポートランドの魅力を体験したいという旅行者にとって、ホーソン地区は最適な選択肢と言えるでしょう。

ホーソン地区の最大の魅力は、その多彩なショッピング体験です。ホーソン・ブルバードを歩けば、他では見られないようなユニークな店々が目に飛び込んできます。

古着屋、アンティークショップ、レコード店、インディーズ系の書店、個性的な雑貨屋など、あらゆるジャンルの店が混在しており、まるで宝探しをしているかのような気分を味わえます。

特に、ヴィンテージ品を探している人にとっては、まさに天国のような場所と言えるでしょう。思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。

食事に関しても、ホーソン地区はバラエティに富んだ選択肢を提供しています。高級レストランはありませんが、カジュアルなレストラン、カフェ、フードカートなどが充実しており、手頃な価格で美味しい食事を楽しむことができます。

多種多様なエスニック料理のレストランも多く、世界各国の味をポートランドで体験できるのも魅力です。地元の食材を使った料理を提供する店も多く、ポートランドの食文化を身近に感じることができます。

ホーソン地区の特徴として、地元密着型のビジネスが多いことが挙げられます。大手チェーン店は少なく、個人経営の店がほとんどで、地域住民の生活に深く根付いています。

店員との距離が近く、温かい雰囲気の中でショッピングや食事を楽しめるのも、ホーソン地区ならではの魅力です。地元の人々との交流を通して、より深くポートランドの文化に触れることができるでしょう。

ホーソン地区のランドマークとして知られるのが、バグダッド・シアター&パブです。

歴史的な建造物であるこの映画館は、豪華な内装と快適な座席が特徴で、インディペンデント映画やクラシック映画など、幅広いジャンルの映画を上映しています。

併設のパブは、映画の前後に人々が集まる人気のスポットとなっており、地元の人々との交流を楽しむことができます。

ホーソン地区のすぐ近くには、マウント・タボール公園があります。休火山であるこの公園からは、ポートランドの街並み、マウント・フッド、そして周囲の景色を一望できます。

ハイキングコースやピクニックエリアも整備されており、自然の中でリフレッシュするのに最適な場所です。都会の喧騒から離れて、静かな時間を過ごしたいときには、ぜひ訪れてみてください。

ホーソン・ブルバードは歩行者にとって非常に歩きやすく、自転車での移動も快適です。多くの地元住民が、徒歩や自転車で日常の移動をしています。

公共交通機関も充実しており、バスを利用すればダウンタウンや他の地区へも簡単にアクセスできます。ただし、ダウンタウンほど交通網が発達しているわけではないため、移動には多少時間がかかる場合もあります。

ホーソン地区は、ダウンタウンやパール地区のような賑やかさとは異なり、ゆったりとした時間が流れています。街をぶらぶら歩いたり、気になる店を覗いたり、カフェでゆっくりとコーヒーを飲んだりと、気ままな時間を過ごすのに最適です。

ただし、ホーソン地区は、オレゴン動物園や日本庭園などの主要な観光スポットからは少し離れています。これらの観光スポットへ行くには、バスやタクシーなどを利用する必要があります。

また、週末はホーソン・ブルバードが混雑し、駐車が難しい場合もあります。周辺は住宅地が中心で、夜は比較的静かになります。

アルバート・アーツ地区

ポートランド北東部に位置するアルバート・アーツ(Alberta Arts)地区は、その名の通り、アートと創造性にあふれた活気あるエリアです。

カラフルな壁画が街の至る所を彩り、個性的なギャラリーやショップ、レストランなどが軒を連ねています。ダウンタウンの喧騒から少し離れたこの地区は、ポートランドのローカルな魅力とアーティスティックな雰囲気を満喫したい旅行者にとって、絶好の拠点となるでしょう。

アルバート・アーツ地区の最大の魅力は、その活気あふれるアートシーンです。通りを歩けば、大小様々なギャラリーが目に飛び込んできます。

地元アーティストの作品を中心に、絵画、彫刻、写真、ミクストメディアなど、多様なジャンルのアートに触れることができます。特に注目すべきは、街の景観を彩る数々の壁画です。

建物の壁一面に描かれた巨大なアート作品は、この地区のシンボルとも言える存在で、街歩きを一層楽しいものにしてくれます。これらの壁画は定期的に描き替えられるため、訪れるたびに新しい発見があるのも魅力です。

ショッピングもまた、アルバート・アーツ地区の大きな楽しみの一つです。大手チェーン店はほとんどなく、地元経営の個性的なショップが中心です。

古着屋、レコード店、書店、雑貨屋など、他では見つからないようなユニークなアイテムを探すのに最適です。

地元アーティストの作品やハンドメイドのアクセサリー、ヴィンテージの掘り出し物など、お土産探しにもぴったりです。店員との会話を通して、ポートランドのローカルな文化に触れるのも、この地区ならではの醍醐味と言えるでしょう。

食に関しても、アルバート・アーツ地区はバラエティ豊かな選択肢を提供しています。カジュアルなカフェやフードカートから、こだわりの料理を提供するレストランまで、あらゆるニーズに対応できます。

特に、地元の食材を使った料理や、ベジタリアン・ビーガン向けのメニューが充実しているのが特徴です。エスニック料理のレストランも多く、世界各国の味を楽しむことができます。食事を通して、ポートランドの多様な食文化を体験できるでしょう。

アルバート・アーツ地区で最も有名なスポットの一つが、マクメナミン・ケネディ・スクールです。かつて小学校だった建物を改装して作られたこの施設は、ホテル、醸造所、レストラン、映画館、そして温水プールを備えた複合施設となっています。

歴史的な建物の雰囲気を残しつつ、モダンな要素を取り入れた空間は、訪れる人々を魅了します。食事やお酒を楽しんだり、映画を鑑賞したり、プールでリラックスしたりと、様々な過ごし方ができます。建物内にはアート作品や歴史的な資料も展示されており、見どころ満載です。

毎月最終木曜日に開催される「ラスト・サーズデー」は、アルバート・アーツ地区最大のイベントです。通りは歩行者天国となり、アート作品や手工芸品、食べ物などを販売する屋台が並びます。

ライブミュージックやパフォーマンスも行われ、お祭りさながらの賑わいを見せます。地元のアーティストや住民と交流する絶好の機会であり、この地区の活気と創造性を肌で感じることができるでしょう。

アルバート通りは歩行者や自転車にとって非常に快適な環境です。通り沿いには歩道や自転車レーンが整備されており、安心して散策やサイクリングを楽しめます。公共交通機関も利用できますが、ダウンタウンほど路線が充実しているわけではありません。バスを利用すれば、他の地区へのアクセスも可能です。

アルバート・アーツ地区は、ダウンタウンのような喧騒はなく、落ち着いた雰囲気の中で街歩きを楽しめます。周辺は住宅街となっており、よりローカルな生活を感じることができます。夜は比較的静かなので、ゆっくりと過ごしたい方におすすめです。

ただし、アルバート・アーツ地区はダウンタウンからやや離れた場所に位置しています。主要な観光スポットへのアクセスは、公共交通機関やタクシーなどを利用する必要があるでしょう。また、駐車スペースは限られているため、車での訪問はあまりおすすめできません。

ディビジョン/クリントン地区

ポートランド南東部に位置するディビジョン/クリントン地区は、古き良きポートランドの魅力と現代的な活気が融合した、地元住民に愛されるエリアです。

近年では、観光客向けの要素が少ない、よりローカルな体験を求める旅行者からも注目を集めています。ディビジョン・ストリートとクリントン・ストリートという2本の主要な通りが並行に走り、それらを繋ぐ通りが碁盤の目のように配置されているため、徒歩や自転車で容易に散策できるのが特徴です。

この地区の大きな魅力の一つは、徒歩や自転車での移動のしやすさです。平坦な道が多く、歩道や自転車レーンも整備されているため、快適に街歩きを楽しめます。地元企業も自転車利用者に配慮しており、駐輪場などを備えている店も多く見られます。自転車をレンタルして街を巡るのもおすすめです。

ディビジョン/クリントン地区は、食通にとってはまさに楽園と言えるでしょう。カジュアルなカフェやフードカートから、本格的なレストラン、エスニック料理店まで、あらゆるジャンルの飲食店が軒を連ねています。特に、以下の店は地元でも人気があります。

  • パインストリート・ビスケット (Pine State Biscuits): 大きくてふわふわのビスケットと、南部料理をベースにしたメニューが人気です。朝食やブランチに最適です。
  • ヌエストラ・コシーナ (Nuestra Cocina): 本格的なオアハカ料理を提供するレストランです。メキシコ料理の中でも独特の風味を持つオアハカ料理は、ぜひ試してみる価値があります。
  • ソルト&ストロー (Salt & Straw): ユニークで斬新なフレーバーのアイスクリームで有名な店です。行列ができることも珍しくありませんが、並んででも食べる価値があります。

これらの他にも、様々なレストラン、カフェ、バーなどが点在しており、多様な食体験を提供しています。食べ歩きを楽しむのも、この地区の魅力の一つです。

また、ディビジョン/クリントン地区には、大手チェーン店ではなく、個人経営のショップやブティックが多いのも特徴です。

ヴィンテージショップや古着屋、雑貨屋、本屋など、個性的な店が並んでおり、他では見つからないような掘り出し物を見つけることができます。地元アーティストの作品を扱う店もあり、ポートランドならではのセンスに触れることができるでしょう。

この地区のランドマークとして知られるのが、クリントン・ストリート・シアターです。歴史ある映画館で、特に深夜上映の「ロッキー・ホラー・ピクチャー・ショー」は長年地元の人々に愛されています。映画ファンならずとも、その独特な雰囲気は一見の価値があります。

ディビジョン/クリントン地区は、古い建物と新しい建物が混在しており、新旧の文化が融合した独特の景観を作り出しています。歴史的な建物が残る一方で、新しいレストランやショップも次々とオープンしており、常に変化と進化を続けているエリアと言えるでしょう。

この地区は、ディビジョン・ストリートとクリントン・ストリート沿いは商業地区として賑わっていますが、周辺は閑静な住宅街となっています。そのため、ダウンタウンのような喧騒はなく、落ち着いた雰囲気の中で過ごすことができます。地元住民の生活に溶け込むような、よりローカルな体験を求める旅行者には最適です。

公共交通機関も比較的充実しており、バスを利用すれば市内各地へのアクセスも可能です。ただし、MAXライトレール(路面電車)の駅からは少し離れているため、バスやタクシーなどを利用する必要があるでしょう。

ディビジョン/クリントン地区は、ダウンタウンのような主要な観光スポットが集まるエリアではありません。そのため、観光名所巡りを中心に考えている旅行者には、少し不便に感じるかもしれません。

また、ディビジョン・ストリート沿いは時間帯によっては交通量が多く、騒がしいと感じる人もいるかもしれません。駐車スペースも限られているため、車での移動はあまりおすすめできません。

オールドタウン・チャイナタウン

ポートランドのダウンタウン北西部に位置するオールドタウン・チャイナタウン(Old Town Chinatown)は、歴史と文化が色濃く残る、活気あふれる地区です。

ポートランドで最も古い商業地区で、アメリカ合衆国の中でも最も古いチャイナタウンの一つとして知られています。長い年月を経て街並みは変化してきたものの、今もなお独特の個性を放ち、初めて訪れる人々にもポートランドの歴史と現在の姿を伝えています。

オールドタウン・チャイナタウンの魅力は、その歴史的な重要性にあります。この地区の歴史は19世紀半ばにまで遡り、中国系移民をはじめとする様々なコミュニティの中心地として発展してきました。

街の至る所に見られる歴史的な建造物やランドマークは、この地域の豊かな歴史を物語っています。街を散策することで、ポートランドの多文化な歴史に触れることができるでしょう。

かつては多くの中国系移民が生活し、商業活動の中心地として栄えましたが、時代の変遷とともに他のアジア系コミュニティも集まるようになり、多様な文化が混ざり合う独特の雰囲気を形成しています。

オールドタウン・チャイナタウンの必見スポットの一つが、ラン・スー・チャイニーズ・ガーデンです。明朝様式で造られたこの庭園は、都会の喧騒を忘れさせてくれる静かで美しい空間です。

中国から取り寄せられた建材を用いて造られた本格的な庭園内には、池や東屋、植物などが配置され、四季折々の風景を楽しむことができます。都会の中心にありながら、まるで別世界のような静けさの中で、中国庭園の美しさを堪能できます。

特に、都会の喧騒から離れて静かな時間を過ごしたい方や、中国文化や庭園に興味がある方にはおすすめです。庭園内にはティーハウスもあり、お茶を飲みながら庭園の景色を眺めることもできます。

食の楽しみも、オールドタウン・チャイナタウンの大きな魅力です。この地区には、中華料理はもちろんのこと、ベトナム料理、タイ料理など、様々なアジア料理のレストランが集まっています。

伝統的な点心から本格的な中華料理、そしてエスニックなアジア料理まで、幅広い選択肢の中から好みの味を見つけることができるでしょう。様々な国の料理を一度に楽しめるのは、この地区ならではの魅力と言えます。特に、本格的なアジア料理を味わいたい方や、新しい味に挑戦したい方にはおすすめです。

毎年3月から12月にかけて開催されるポートランド・サタデー・マーケットも、オールドタウン・チャイナタウンの見逃せないイベントです。

このマーケットは、オールドタウン・チャイナタウンの中心部とウォーターフロントに広がり、地元のアーティストや職人による手作りの品々、アート作品、衣類、食品などが販売されます。

地元の人々はもちろん、観光客にも人気のスポットで、ユニークなお土産を探したり、ポートランドの活気あるアートシーンに触れたりするのに最適な場所です。週末には多くの人で賑わい、活気あふれる雰囲気を楽しめます。

オールドタウン・チャイナタウンは、常に活気に満ち溢れています。特に日中や週末は、多くの人々で賑わい、活気のあるストリートライフが展開されます。通りを歩けば、様々な店やレストラン、マーケットなどが並び、街のエネルギーを感じることができます。

また、オールドタウン・チャイナタウンは、ポートランドの他の主要な観光スポットへのアクセスも便利です。

パイオニア・コートハウス・スクエアやパウエルズ・シティ・オブ・ブックス、ウィラメット川のウォーターフロントなど、徒歩圏内に多くの見どころがあります。そのため、この地区を拠点として、ポートランドの街を効率的に観光することができます。

オールドタウン・チャイナタウンには、漢方薬店やお茶屋さん、食料品店など、中国の伝統的な商品や食材を扱う店も多くあります。これらの店を訪れることで、中国の文化や生活に触れることができるでしょう。

ただし、オールドタウン・チャイナタウンには注意すべき点もあります。近年、ホームレスの問題が深刻化しており、夜間は治安に不安を感じる場所もあります。

特に夜間の一人歩きは避け、周囲の状況に注意するようにしましょう。また、他の地区と比べると、夜遅くまで営業している店は少ないため、ナイトライフを楽しみたい方には物足りないかもしれません。

駐車に関しても、路上駐車スペースは限られており、駐車場も高額な場合が多いため、公共交通機関の利用をおすすめします。

セントラル・イーストサイド

ポートランドのダウンタウンからウィラメット川を挟んで東側に位置するセントラル・イーストサイド(Central Eastside)は、急速な発展を遂げている活気あふれるエリアです。

かつては工業地帯でしたが、近年ではクリエイティブな企業や醸造所、レストラン、そして新しい住宅などが集まる、ポートランドの最先端を行くエリアへと変貌を遂げました。

無骨な工業時代の面影を残しつつ、現代的な魅力も兼ね備えているのが特徴で、従来の観光地とは一味違ったポートランドを体験したい旅行者にとって、魅力的な選択肢となっています。

セントラル・イーストサイドの大きな特徴は、その独特の雰囲気です。古い倉庫や工場を改装した建物が多く、むき出しのレンガや高い天井、大きな窓などが、インダストリアル・シックな空間を演出しています。

これらの建物は、トレンディなロフトやオフィス、レストラン、そして醸造所などに生まれ変わり、この地区ならではの個性を形成しています。

ポートランドと言えばクラフトビールが有名ですが、セントラル・イーストサイドはその中心的な存在です。数多くの醸造所やタップルーム、蒸留所が集まっており、地元のクラフトビールや蒸留酒を楽しむことができます。

例えば、アウトドア好きにはたまらない「ベースキャンプ・ブルーイング・カンパニー」は、冒険心をくすぐるようなネーミングのビールと、リラックスできる空間が魅力です。

また、「カスケード・ブルーイング・バレル・ハウス」は、酸味の強いサワービールと、樽熟成されたビールで知られています。これらの醸造所では、テイスティングやツアーなどを楽しむことができ、ポートランドのクラフトビール文化を深く体験できます。

醸造所だけでなく、セントラル・イーストサイドは食の多様性も魅力です。フードカートやカジュアルなレストランから、洗練された高級レストランまで、あらゆるジャンルの飲食店が揃っています。

地元の食材を使った料理や、世界各国の料理を提供するレストランもあり、様々な食のニーズを満たしてくれるでしょう。近年では、新しいレストランやカフェが続々とオープンしており、常に新しい食のトレンドを発信しているエリアと言えます。

ウォーターフロントに位置するオレゴン科学産業博物館(OMSI)も、セントラル・イーストサイドの見どころの一つです。体験型の展示やプラネタリウム、そして潜水艦の展示などがあり、子供から大人まで科学や技術を楽しく学ぶことができます。特に家族連れにはおすすめのスポットです。

ウィラメット川沿いに位置しているため、ウォーターフロントへのアクセスが容易なのも、この地区の魅力です。川沿いの遊歩道「イーストバンク・エスプラネード」は、散歩やサイクリングに最適で、ポートランドの美しい街並みを眺めながらリフレッシュできます。特に夕暮れ時には、美しい夕焼けと街の夜景を同時に楽しむことができます。

セントラル・イーストサイドは、徒歩や自転車での移動がしやすいように設計されています。平坦な道が多く、自転車レーンも整備されているため、快適に移動できます。

また、公共交通機関、歩行者、自転車専用の橋であるティリクム・クロッシングを利用すれば、サウス・ウォーターフロントや他のエリアへも簡単にアクセスできます。ダウンタウンへも橋や路面電車、バスなどで簡単にアクセスできるため、観光の拠点としても便利です。

ただし、セントラル・イーストサイドは現在も開発が進んでいるエリアであり、場所によってはまだ工業的な雰囲気が残っているところもあります。

また、バーや醸造所が集まっているエリアでは、夜間は騒がしくなることもあるため、静かな環境を求める方には不向きかもしれません。伝統的な観光名所は少ないため、歴史的な建造物や美術館などを巡ることを目的としている場合は、他のエリアの方が適しているかもしれません。

セルウッド・モリアン地区

セルウッド・モリアン(Sellwood-Moreland)、通称セルウッドは、ポートランド南東部、ウィラメット川沿いに位置する、歴史と魅力あふれる地区です。

賑やかな都心部とは異なり、静かで落ち着いた住宅街の雰囲気が漂っており、初めてポートランドを訪れる方、特にゆったりとした時間を過ごしたい方や家族連れにとって、穴場的な存在と言えるでしょう。

喧騒を離れ、地元の人々の暮らしに触れるような、よりローカルなポートランド体験を求める旅行者には最適です。

セルウッドの最大の特徴の一つは、SE 13番通り沿いに広がる「アンティーク・ロウ」です。この通りには、アンティークショップ、ヴィンテージショップ、委託販売店などが軒を連ね、まるで宝探しをしているかのような気分を味わえます。

古き良き時代の家具や雑貨、衣類など、他ではなかなか見つけることのできない珍しい品々を探し求める人々で賑わっています。このアンティーク・ロウの存在が、セルウッドの独特の個性を際立たせ、遠方からも人々を惹きつけている要因の一つとなっています。

ウィラメット川沿いに位置するオークス・アミューズメントパークも、セルウッドの重要な見どころです。歴史を感じさせるこの遊園地は、子供から大人まで楽しめるアトラクションが満載です。

クラシックなジェットコースターや観覧車、ゲームコーナーなど、懐かしさと興奮が入り混じる、楽しい時間を提供してくれます。園内にはローラースケートリンクやピクニックエリアも整備されており、一日を通して家族や友人と過ごすのに最適な場所です。

特に夏季は多くの人で賑わい、ポートランド市民の憩いの場となっています。

セルウッド公園は、ウィラメット川の雄大な景色を望むことができる広大な公園です。広々とした敷地内には、スポーツフィールドや子供向けの遊具、ピクニックエリアなどが整備されており、地元住民の憩いの場として親しまれています。

散歩やジョギング、ピクニックなどを楽しむ人々で賑わい、ゆったりとした時間を過ごすことができます。また、この公園はスプリングウォーター・コリドー・トレイルへのアクセスポイントの一つでもあります。

スプリングウォーター・コリドー・トレイルは、ウィラメット川沿いを走る多目的トレイルで、ウォーキングやサイクリングを楽しむのに最適です。

ウィラメット川に面していることから、水辺のアクティビティもセルウッドの魅力の一つです。カヤックやパドルボード、ボートなどを楽しむことができ、川からの景色を楽しむことができます。

川沿いの遊歩道を散策するのもおすすめです。水面を渡る風を感じながら、ゆったりとした時間を過ごすのは格別です。

セルウッドには、大規模な商業施設は少ないものの、地元密着型の個性的なショップやレストラン、カフェなどが点在しています。

温かみのある雰囲気のコーヒーショップやベーカリー、家族で楽しめるレストランやパブなど、地元の人々に愛される店が多く、セルウッドのコミュニティ意識の高さを感じることができます。チェーン店とは異なる、個人経営ならではの温かみを感じられるのも魅力です。

セルウッドは、静かで落ち着いた住宅街です。並木道が美しく、喧騒から離れてゆったりとした時間を過ごしたい方には理想的な環境と言えるでしょう。都会の喧騒を忘れ、静かに過ごしたい方、自然に囲まれた環境でリラックスしたい方には特におすすめです。

公共交通機関も比較的充実しており、MAXライトレールには直接接続していませんが、バス路線を利用してポートランド市内各地へアクセスできます。セルウッド橋を利用すれば、ポートランド西側へも容易にアクセス可能です。

ただし、セルウッドはダウンタウンや他の主要な観光スポットからはやや距離があります。そのため、観光名所巡りを中心に考えている旅行者にとっては、移動に時間がかかることを考慮する必要があります。

また、ナイトライフは比較的静かで、夜遅くまで営業している店は少ないです。グルメに関しても、他の地区に比べるとレストランの数は少なく、多様性も限られています。

ミシシッピ地区

ノースポートランドに位置するミシシッピ(Mississippi)地区は、その活気と多様性で知られる、魅力あふれるエリアです。

独立系の店舗が軒を連ね、活気ある雰囲気を醸し出すこの地区は、ボヘミアンな魅力と都会的な利便性を兼ね備えており、初めてポートランドを訪れる旅行者にとって、よりローカルで、観光地化されていないポートランドの姿を体験できる絶好の場所と言えるでしょう。

ミシシッピ地区の中心をなすのは、ミシシッピ・アベニューです。この通り沿いには、地元経営の個性豊かなショップ、ブティック、レストラン、バー、そしてライブハウスなどが立ち並びます。

大手チェーン店ではなく、個人経営の店が多いことが、この地区独特の個性と強いコミュニティ意識を生み出しています。通りを歩けば、ヴィンテージの服や手作りのアクセサリー、書籍、レコードなど、他ではなかなか見られないユニークな品々に出会えるでしょう。お土産探しにも最適なエリアです。

音楽好きにとって、ミシシッピ地区はまさに天国です。この地区は、ポートランドの音楽シーンの中心地の一つとして知られています。

かつて自動車修理工場だった建物を改装した「ミシシッピ・スタジオ」は、地元アーティストから国内の有名アーティストまで、様々なジャンルのライブパフォーマンスが楽しめる人気のライブハウスです。

音響設備の良さにも定評があり、音楽を心ゆくまで堪能できる空間となっています。また、すぐ近くにある「ダグ・ファー・ラウンジ」も、ライブ音楽と交流の場として地元の人々に愛されているスポットです。

ミシシッピ地区は、食のバラエティも豊かです。カジュアルな食堂やフードカートから、特別な日のディナーにぴったりの高級レストラン、そして世界各国の料理を提供するレストランまで、あらゆるジャンルの飲食店が揃っています。

例えば、南部料理とクレオール料理が楽しめる人気の「Miss Delta」、厳選されたワインと小皿料理が自慢の「Stem Wine Bar」など、個性的なレストランが点在しています。

また、ミシシッピ・アベニュー沿いには数多くのフードカートが集まっており、手軽に美味しい食事を楽しむことができます。様々な国の料理を手軽に楽しめるのも、フードカートの魅力です。

ミシシッピ・アベニューは歩行者にとって非常に歩きやすく、自転車での移動にも適した環境です。平坦な道が多く、自転車レーンも整備されているため、多くの地元住民や観光客が徒歩や自転車でこの地区を散策しています。レンタサイクルを利用して、周辺のエリアを巡ってみるのもおすすめです。

街を彩るストリートアートも見逃せません。ミシシッピ地区は、カラフルな壁画をはじめとする様々なパブリックアートが点在しており、街の景観に彩りを添えています。

これらのアート作品は、この地区のボヘミアンでアーティスティックな雰囲気をより一層際立たせています。散策しながら、お気に入りの作品を探してみるのも楽しいでしょう。

ミシシッピ地区は、近隣のアルバータ・アーツ・ディストリクトやオーバールック地区など、他の魅力的なエリアへのアクセスも良好です。これらの地区へ足を伸ばせば、ポートランドの様々な表情を発見できるでしょう。

公共交通機関も充実しており、バス路線を利用すればダウンタウンをはじめとする市内各地へアクセスできます。MAXイエローラインの駅も徒歩圏内にあるため、公共交通機関を利用した移動も便利です。

ただし、ミシシッピ地区はポートランドの中心部からはやや離れた場所に位置しています。ダウンタウンの観光スポットなどを中心に観光を考えている場合は、移動時間を考慮する必要があります。

また、週末の夜はレストランやバー、ライブハウスなどが混雑し、騒がしくなる傾向があります。路上駐車スペースも限られているため、車で訪れる場合は注意が必要です。

まとめ

ポートランドの滞在エリアを見てみると、この街が持つ多彩な魅力がよく分かります。初めて訪れる方にとって、エリアの特徴を知ることは、楽しい旅行を計画するうえでの大切なステップです。

ダウンタウンは、初めての旅行者にとって特に便利なエリアです。観光スポットへのアクセスが良く、公共交通機関も充実しているほか、ポートランドの名物グルメを楽しめる場所がたくさんあります。

近くのパール地区は、昔ながらの倉庫街が洗練された文化地区へと生まれ変わったエリアで、おしゃれなブティックホテルやアートギャラリー、地元のクラフトビール醸造所が魅力です。

アートや文化に触れたい方には、アルバータ・アーツ地区やミシシッピ地区がおすすめです。壁画やストリートアート、ユニークなショップやアーティストのスタジオなど、ポートランドのクリエイティブな一面を楽しめます。

一方、ノブ・ヒルは歴史的な建物や緑豊かな環境が広がる落ち着いた高級住宅地で、静かにゆったりと過ごしたい方にぴったりです。

食べることを重視するなら、ディビジョン/クリントンエリアが最適です。ポートランドを代表するレストランやフードカートが集まり、地元の食文化をじっくり堪能できます。また、セントラル・イーストサイドは、元々の産業地区が活気あるエリアに変わり、クラフトビール醸造所やレストランが点在しています。

ホーソーン地区では、ヴィンテージショップやカフェ、書店などがあり、ポートランドらしいヒップな雰囲気を楽しめます。

セルウッド-モアランドは、住宅地らしいのんびりとしたエリアで、アンティークショップや川沿いでのアクティビティがおすすめです。また、オールドタウン・チャイナタウンは歴史と現代の要素が交差するエリアで、昼間は観光に適していますが、夜間は少し注意が必要です。

どのエリアも公共交通機関で効率よく結ばれており、自転車での移動も簡単です。滞在エリアの選び方は、旅行の目的や予算に合わせて検討してみてください。

さらに、ポートランドの気候や季節ごとのイベントも考慮すれば、より満足度の高い旅行を楽しめるでしょう。どこを拠点にしても、エコフレンドリーなライフスタイルとリラックスした雰囲気を味わえるのが、この街の魅力です。

【ポートランドぶらり旅】世界が注目するオーガニック都市

NA(北米)西海岸担当 at フリーマーケット情報

アンティークバイヤーのノリです。好きな言葉は「人はパンのみにて生くるものにあらず」。物質的な豊かさだけではなく、精神的な充足感も大切にしています。