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スイスの美を列車で巡る:心奪われる景観ルート10選

スイスの絶景を独り占め!感動の列車旅ランキングTOP10

【スイス観光】窓の外は絶景パノラマ!おすすめ列車旅10選

「ああ、スイス行きたいなぁ」そう思ったことはありませんか?

雄大なアルプス山脈、透き通る湖、可愛らしい街並み、そして美味しいチーズやチョコレート。スイスは、多くの旅行者にとって憧れの国と言えるでしょう。

そして、スイス旅行の醍醐味といえば、なんといっても列車の旅。車窓に広がる息を呑むような絶景は、スイス旅行でしか味わえない特別な体験です。

でも、スイスにはたくさんの景観列車があって、どれに乗ればいいか迷ってしまいますよね?そこで今回は、スイス観光でぜひ体験してほしい、おすすめの絶景列車旅を10個厳選しました。

この記事では、以下の列車をご紹介します。

  • グレッシャー・エクスプレス: 氷河特急の愛称で親しまれる、アルプスを横断する列車。
  • ベルニナ急行: 世界遺産にも登録された、スイスとイタリアを結ぶ絶景路線。
  • ゴールデンパス・ライン: 8つの湖と雄大な山々を巡る、スイスらしい風景を満喫できる旅。
  • ユングフラウ鉄道: ヨーロッパ最高地点の駅まで行く、登山鉄道。
  • ゴッタルド・パノラマ・エクスプレス: 船旅と列車旅を組み合わせた、ユニークな旅。
  • ブリエンツ・ロートホルン鉄道: レトロな蒸気機関車で、アルプスを駆け上がる旅。
  • シユニーゲ・プラッテ鉄道: ベルナー・オーバーラントの絶景を望む、歴史ある登山鉄道。
  • ボーデン湖エクスプレス: スイスアルプス手前の、湖と丘陵地帯を巡る旅。
  • チェントヴァッリ鉄道: 「百の谷」と呼ばれる、スイスとイタリアの国境を走る路線。
  • レーティッシュ鉄道: 世界遺産にも登録された、アルブラ線とベルニナ線の絶景ルート。

それぞれの列車の特徴や見どころ、そして役立つ情報などを詳しく解説しますので、ぜひ参考にして、あなたにぴったりの列車旅を見つけてくださいね。

グレッシャー・エクスプレス(氷河特急)

グレッシャー・エクスプレス(Glacier Express)は、スイスアルプスの絶景を堪能できる、世界的に有名な観光列車です。ツェルマットとサンモリッツという、名高い山岳リゾートを結ぶこの列車は、スイスの美しい自然の中を、ゆったりと走り抜けます。

約8時間かけて291キロメートルを走行する間、乗客は91のトンネルと291の橋を渡り、変化に富んだ車窓を楽しむことができます。象徴的なマッターホルンを望むツェルマットを出発し、標高2,033メートルのオーバーアルプ峠では、雪に覆われた山々やアルプスの湖の壮大なパノラマが広がります。

さらに、ランドヴァッサー橋は、氷河特急のハイライトの一つと言えるでしょう。ユネスコ世界遺産にも登録されているこの石灰岩の橋は、ランドヴァッサー川の上65メートルに架かり、列車が通過する様子は圧巻です。

ライン渓谷では、「スイス・グランド・キャニオン」と呼ばれる雄大な渓谷美を堪能できます。切り立った断崖、エメラルドグリーンの水面、緑豊かな森林が織りなす景色は、まさに息を呑む美しさです。

そして、氷河特急の名前の由来ともなっている氷河も、車窓から眺めることができます。ローヌ氷河とアレッチ氷河は、どちらもユネスコ世界遺産に登録されており、その雄大な姿は、自然の力強さを感じさせます。

氷河特急の魅力は、車窓だけではありません。天井まで広がるパノラマウィンドウを備えた車内は、開放感抜群です。景色を眺めながら、3コースメニューや日替わりメニューを楽しむことができます。さらに、エクセレンスクラスでは、シャンパンやワインと共に5コースメニューが提供され、特別なアメニティも用意されています。

氷河特急は、技術的な面でも注目に値します。らせん形トンネルや急勾配の峠を走行する技術は、スイスの鉄道技術の粋を集めたものです。また、ユネスコ世界遺産に登録されているアルブラ線やベルニナ線など、スイスが誇る鉄道インフラの一部を走行するのも、この列車の魅力です。

ベルニナ急行

ベルニナ急行(Bernina Express)は、スイスアルプスの壮大な景色を駆け抜ける、世界有数の絶景列車です。スイスのクールからイタリアのティラーノまで、約4時間かけて122キロメートルを走破します。クールとティラーノの両方から毎日運行しており、年間を通してスイスの雄大な自然を楽しむことができます。

この列車の旅のハイライトは、数々の息を呑むような景観です。まず、ランドヴァッサー橋は、ベルニナ急行を象徴する建造物と言えるでしょう。深い峡谷に架かる高さ65メートルのこの橋は、鉄道技術の傑作であり、見る者を圧倒します。

そして、ベルニナ展望台は、標高2,253メートル地点に位置し、ベルニナ急行のルートの中で最も高い場所です。ここからは、周囲の山々や氷河を一望できる、まさに絶景が広がります。

さらに、モレータッチ氷河、ビアンコ湖、アルプ・グリュム駅からのパルー氷河など、車窓からは次々と変化に富んだ景色が楽しめます。終点ティラーノの近くにあるブルージオのループ橋も、見逃せないポイントです。

ベルニナ急行の路線は、レーティッシュ鉄道の一部として、2008年にユネスコ世界遺産に登録されました。その理由は、優れた鉄道技術と周囲の景観が見事に調和している点にあります。

ベルニナ急行の車内は、大型の窓を備えた近代的なパノラマ車両で、快適な旅を約束します。空調完備で、景色を眺めながらゆったりとくつろぐことができます。また、ミニバーサービスもあり、スナックや飲み物を購入することも可能です。

夏には、ティラーノからベルニナ・エクスプレス・バスに乗り継ぎ、ルガーノまで足を延ばすこともできます。約3時間のバスの旅で、さらに90キロメートルを移動し、スイスの美しい景色を楽しむことができます。

ゴールデンパス・ライン

ゴールデンパス・ライン(GoldenPass Line)は、スイスの美しい風景を満喫できる、魅力的な観光列車ルートです。中央部のルツェルンからレマン湖畔のモントルーまで、変化に富んだ景色を眺めながら、約5.5時間の列車の旅を楽しむことができます。

このルートは、ルツェルンからインターラーケン・オスト、インターラーケン・オストからツヴァイジンメン、そしてツヴァイジンメンからモントルーの3つの区間に分かれています。それぞれの区間で、異なる列車に乗り換えることで、スイスの多様な景観を味わうことができます。

ゴールデンパス・ラインの魅力は、なんといってもその美しい景色です。沿線には8つの湖があり、レマン湖畔からはフランスアルプスの雄大な姿を眺めることができます。グリュイエール地方の丘陵地帯や緑豊かな森林、アルプスの牧草地やそびえ立つ山々の頂上など、車窓からは絵画のような風景が次々と展開されます。

ルツェルンとインターラーケン・オスト間は、ルツェルン・インターラーケン・エクスプレスが運行しています。ツヴァイジンメンからモントルー間では、2種類の列車から選ぶことができます。ゴールデンパス・パノラミックは、大型の窓から景色を楽しめる近代的な列車です。一方、ゴールデンパス・ベルエポックは、ビンテージスタイルの客車で、ノスタルジックな雰囲気を楽しむことができます。

最近では、インターラーケンとモントルー間を直通で結ぶゴールデンパス・エクスプレスも運行を開始しました。この列車は、可変軌間技術を採用しており、異なる軌間を走行できるため、乗り換えなしでスムーズに移動できます。

ゴールデンパス・ラインの主な停車駅には、スイス中央部の起点となるルツェルン、ベルナー・オーバーラント地方の玄関口であるインターラーケン、一部路線の乗り換え地点となるツヴァイジンメン、高級リゾート地として知られるグシュタード、そしてレマン湖畔の終着駅モントルーなどがあります。

ゴールデンパス・ラインでは、一部区間でベルエポック様式の車両が運行しており、レトロな雰囲気の旅を楽しむことができます。また、パノラマウィンドウを採用した車両が多く、スイスの壮大な景色を遮るものなく満喫できます。

ゴールデンパスラインを旅行する際は、事前に座席を予約しておくことをお勧めします。特に、観光シーズンは混雑が予想されるため、早めの予約が安心です。スイストラベルパスを所持していれば、このルートは無料で乗車できます。ルツェルンからインターラーケンまでの区間では、湖側の景色を楽しむために、進行方向右側の座席を選ぶと良いでしょう。

ユングフラウ鉄道

ユングフラウ鉄道(Jungfrau Railway)は、スイスアルプスを代表する登山鉄道であり、ヨーロッパ最高地点の鉄道駅、ユングフラウヨッホへと訪れる人々を魅了しています。標高3,454メートルに位置するユングフラウヨッホ駅は、息を呑むような絶景と、ここでしか味わえない特別な体験を提供しています。

インターラーケン・オストからユングフラウヨッホまでの所要時間は約2時間。クライネ・シャイデックからユングフラウヨッホまでは、9キロメートルの道のりを約35分で登ります。アイガーとメンヒの山々を貫くトンネルを走行する区間は、ユングフラウ鉄道ならではの体験と言えるでしょう。

グリンデルワルト・ターミナルからアイガー・エクスプレス・ケーブルカーを利用すれば、アイガー・グレッチャー駅を経由して、わずか45分でユングフラウヨッホに到着することができます。

ユングフラウ鉄道の車窓からは、アイガー、メンヒ、ユングフラウといった名峰の雄大な姿を眺めることができます。氷の海駅では、展望窓から景色を堪能できるよう、5分間の停車時間が設けられています。また、ユネスコ世界自然遺産に登録されているアレッチ氷河も、ユングフラウ鉄道の旅のハイライトの一つです。

ユングフラウ鉄道は、その歴史においても重要な役割を果たしてきました。9キロメートルのルートのうち、7キロメートルはアイガーとメンヒの山中を貫くトンネルで、急勾配を登るためにラックアンドピニオン方式を採用しています。16年の歳月をかけて1912年に完成したこの鉄道は、山岳鉄道のパイオニアとして、その後の鉄道技術の発展に大きく貢献しました。

ユングフラウヨッホに到着したら、スフィンクス展望台や展望テラスから、360度のパノラマビューを満喫しましょう。氷の彫刻が美しいアイスパレスや、世界で最も標高の高い場所にあるリンツチョコレートショップ「リンツ・チョコレート・ヘブン」もおすすめです。冬には、スノーファンパークで雪遊びを楽しむこともできます。

ユングフラウヨッホには、レストランや売店もあり、食事や休憩をとることができます。ユングフラウ鉄道は一年を通して運行しているので、いつでも訪れることができます。ただし、車内でのケータリングサービスはありませんので、ご注意ください。

ゴッタルド・パノラマ・エクスプレス

ゴッタルド・パノラマ・エクスプレス(Gotthard Panorama Express)は、スイスの美しい景色と歴史を、船と列車の両方で楽しめる、ユニークな観光ルートです。中央スイスのルツェルンから、イタリア語圏のティチーノ地方のルガーノまたはベッリンツォーナまで、約5時間半の旅で、スイスの魅力を満喫できます。

旅は、ルツェルン湖のクルーズから始まります。歴史的な蒸気船または近代的なモーター船に乗り、絵のように美しい湖の景色を楽しみながら、約2時間45分の船旅を満喫できます。リュトリヴァイセ、シラーシュタイン、テル礼拝堂など、湖畔には歴史的な建造物や美しい風景が点在し、乗客の目を楽しませてくれます。

フルーエレンに到着後は、いよいよパノラマ列車の旅が始まります。1882年に建設された歴史的なゴッタルド鉄道線路を通り、スイスアルプスを横断します。ゴッタルド峠の雄大な景色を眺めながら、列車はトンネルを抜け、渓谷を走り抜けます。

このルートのハイライトの一つは、スパイラルループです。列車は、ループ状の線路をらせん状に登っていくことで、標高差を克服します。このスパイラルループによって、有名なワッセン教会を3つの異なる角度から眺めることができるという、ユニークな体験ができます。

ゴッタルド・パノラマ・エクスプレスでは、中央スイスの涼しい気候から、ティチーノの地中海性気候への変化を楽しむこともできます。車窓からは、スイスアルプスの雄大な山々と、ヤシの木が茂るティチーノ地方の美しい風景が次々と現れ、乗客を飽きさせません。

パノラマ列車は、大きな窓を備えた快適な車両で、景色を存分に楽しむことができます。写真撮影専用の車両もあり、窓を開けて撮影することも可能です。また、多言語対応のガイドが、ルートの歴史や名所について解説してくれるので、より深くスイスを理解することができます。さらに、無料Wi-Fiやエアコンも完備しており、快適な旅をサポートしてくれます。

ゴッタルド・パノラマ・エクスプレスは、スイストラベルパスで乗車することができます。ただし、鉄道区間には16スイスフランの追加料金が必要で、事前予約が必要です。船内と列車内では、軽食や飲み物を購入することができます。また、車椅子にも対応していますが、列車を利用する場合は事前予約が必要です。

ブリエンツ・ロートホルン鉄道

ブリエンツ・ロートホルン鉄道(Brienz Rothorn Bahn)は、スイスアルプスを走る歴史ある蒸気機関車です。1892年から運行されているこの鉄道は、乗客をノスタルジックな旅へと誘い、息を呑むようなアルプスの絶景を堪能させてくれます。

ブリエンツからロートホルン・クルムまでの7.6キロメートルを、約1時間かけてゆっくりと登っていきます。標高差は1,678メートルにも及び、最大勾配は250‰と、かなり急な斜面を登るラック式鉄道です。

車窓からは、ブリエンツ湖、ベルナー・オーバーラント、グリムゼル峠の壮大なパノラマビューを楽しむことができます。アルプスの牧草地や小川、岩肌、そして緑豊かな森林など、変化に富んだ景色が次々と現れます。途中には8つのトンネルがあり、その中でも290メートル続くプラナルプフルー・トンネルは、車窓からの景色を一変させ、乗客を魅了します。

ブリエンツ・ロートホルン鉄道の魅力は、なんといっても、ほとんどの列車が本物の蒸気機関車で運行されていることです。レトロな雰囲気の客車に揺られながら、昔ながらの鉄道の旅を体験できます。オープン車両に乗れば、遮るものなく景色を堪能できますし、窓を全開にすることもできるので、爽やかな風を感じながら、アルプスの雄大な景色を満喫できます。

Planalp駅は、機関車が水タンクに水を補給するための中間駅です。ここで少し停車する間、周りの景色を眺めたり、写真を撮ったりすることができます。終点のRothorn Kulm駅は、標高2,350メートルの山頂に位置し、そこから眺める景色はまさに絶景です。

ブリエンツ・ロートホルン鉄道は、スイス最古の蒸気ラック式鉄道であり、国内で4番目に標高の高い鉄道でもあります。6月から10月の水曜日には、「蒸気ソーセージ急行」という特別な列車が運行され、スイスの伝統的なソーセージを楽しむことができます。また、満月の夜には、特別なムーンライトディナーが提供されるなど、ユニークなイベントも開催されています。

ブリエンツ・ロートホルン鉄道は、毎年6月上旬から10月下旬まで運行しています。始発は8時36分、最終便は17時40分で、1日を通して運行しています。特に観光シーズンは混雑が予想されるため、事前に予約しておくことをお勧めします。スイストラベルパスやGAトラベルカードを所持している場合は、50%割引で乗車することができます。

ブリエンツ・ロートホルン鉄道は、ノスタルジックな雰囲気と、スイスアルプスの雄大な自然を満喫できる、特別な列車の旅です。ぜひ、この機会に、歴史と自然が調和したスイスの魅力を体験してみてください。

シユニーゲ・プラッテ鉄道

シユニーゲ・プラッテ鉄道(Schynige Platte Railway)は、スイスのベルナー・オーバーラント地方の美しい景色を堪能できる、歴史ある登山鉄道です。1893年の開通以来、多くの観光客を魅了し続けています。インターラーケン近郊のヴィルダースヴィルからシーニゲ・プラッテまで、全長7.25キロメートルを約52分で結びます。

この鉄道の魅力は、なんといっても、アイガー、メンヒ、ユングフラウといったベルナー・オーバーラントを代表する山々の壮大なパノラマビューを楽しめることです。標高差1,420メートルを登るにつれて、眼下に広がるトゥーン湖とブリエンツ湖の景色も圧巻です。

列車は、森林や高山の牧草地、岩場など、変化に富んだ景観の中をゆっくりと進みます。窓を開けることができるので、爽やかな風を感じながら、遮るものなく景色を眺めることができます。また、写真撮影にも最適です。

シユニーゲ・プラッテ鉄道では、歴史的な電気機関車と客車が使用されています。1914年製の車両もあり、レトロな雰囲気の中で、ノスタルジックな鉄道の旅を楽しむことができます。客車内には、ベルエポック時代を彷彿とさせる木製ベンチが設置されており、当時の雰囲気を味わえます。

この鉄道は、最大勾配25%という急勾配を登るために、リゲンバッハ式ラックシステムを採用しています。また、全長5.6キロメートルの「グレトリトンネル」を通過するのも、この鉄道の特徴です。

シーニゲ・プラッテに到着したら、ぜひアルプス植物園を訪れてみましょう。800種以上の高山植物が展示されており、アルプスの自然を満喫できます。また、パノラマレストランでは、スイスの伝統料理を味わいながら、素晴らしい景色を楽しむことができます。

シーニゲ・プラッテは、様々なハイキングコースの出発点にもなっているので、ハイキングを楽しむのもおすすめです。

シニーゲ・プラッテ鉄道は、毎年6月中旬から10月下旬まで運行しています。ヴィルダースヴィルからは40分間隔で列車が出発し、始発は7時25分、最終列車は17時53分です。特に観光シーズン中は混雑が予想されるため、事前に予約しておくことをお勧めします。

ボーデン湖エクスプレス

ボーデン湖エクスプレス(Voralpen Express)は、スイスのルツェルンからザンクトガレンまでを結ぶ、全長約125キロメートルの景観路線です。所要時間は約2時間15分で、スイスアルプス手前の地域を巡り、その多様な風景を楽しむことができます。

ルツェルンを出発すると、まずはルツェルン湖の美しい景色が広がります。背景にはピラトゥス山がそびえ立ち、美しいリギハイキングエリアも望むことができます。

アルト・ゴルダウからは、緑豊かな丘陵地帯やロテンツルムの湿原台地を通り抜けます。車窓からは、シュヴィーツァー・マイテン山頂の雄大な景色を楽しむことができます。

ラッパースヴィルを過ぎると、列車はトッゲンブルクの丘陵地帯へと入っていきます。そして、スイスで最も高い鉄道橋であるシッター橋を含む、印象的な高架橋を渡ります。シッター橋は、高さ99メートルを誇り、その壮大な姿は、乗客に深い感動を与えます。

ボーデン湖エクスプレスの車窓からは、アルプス前山地域特有のなだらかな丘陵や緑豊かな森林、そして田園地帯に点在する可愛らしい村々など、変化に富んだ景色を楽しむことができます。

ルツェルン湖、ツーク湖、チューリッヒ湖といった美しい湖の眺めも魅力です。ザンクトガレンに近づくにつれて、印象的な高架橋が次々と現れます。また、リギ、ゼンティス、シュヴィーツァー・ミーテンなどの山々のパノラマビューも楽しむことができます。

ボーデン湖エクスプレスで使用される列車は、「トラヴェルソ」と呼ばれるモダンな銅色の車両です。快適な1等席と2等席があり、大きな窓から景色を存分に眺めることができます。自動販売機付きのファミリーコンパートメントやビストロゾーンもあり、家族連れでも快適に過ごせます。空調完備で電源コンセントも用意されているので、長時間の乗車でも安心です。

ボーデン湖エクスプレスは、1年を通して1時間間隔で運行しており、両方向に運行しています。個人旅行の場合、座席予約は不要です。スイストラベルパスやGAトラベルカードがあれば、無料で乗車することができます。

山岳風景を楽しみたい場合は、ルツェルンからアルト・ゴルダウまでの区間がおすすめです。一方、低地の景色や高架橋を楽しみたい場合は、ラッパースヴィルからザンクト・ガレンまでの区間がお勧めです。

チェントヴァッリ鉄道

チェントヴァッリ鉄道(Centovalli Railway)は、スイスとイタリアの国境をまたいで走る、風光明媚な狭軌鉄道です。イタリアのドモドッソラからスイスのロカルノまで、約52キロメートルを、1時間45分から2時間かけて走ります。名前の由来となった「チェントヴァッリ(百の谷)」と呼ばれる地域を通り、変化に富んだ景色を楽しむことができます。

この鉄道の魅力は、なんといっても、車窓から眺めることができる美しい景色です。83の橋と高架橋、そして31のトンネルを通り抜け、深い渓谷や滝、緑豊かなクリの森、ブドウ畑、アルプスの牧草地など、様々な景色が次々と現れます。

特に春には、雪解け水によって多くの滝が出現し、壮観な眺めを楽しむことができます。スイス・アルプスとイタリア・アルプスのパノラマビューも、この鉄道のハイライトの一つです。

チェントヴァッリ鉄道の旅では、いくつかの魅力的な町に停車します。

  • ドモドッソラ:イタリア側の始発駅。中世の歴史的な街並みが残る美しい町です。
  • サンタ・マリア・マッジョーレ:煙突掃除人の博物館があることで知られています。
  • イントラーナ:ティチーノ州で最も高い教会塔がある町です。
  • ロカルノ:スイス側の終着駅。マッジョーレ湖畔に位置する、魅力的なリゾート地です。

これらの町で途中下車して、観光を楽しむのも良いでしょう。

チェントヴァッリ鉄道の車両は、全面窓の近代的な車両で、遮るものなく景色を楽しむことができます。1等車と2等車があり、快適な座席でゆったりとくつろぐことができます。一部の列車では、車内でお飲み物を提供しています。

チェントヴァッリ鉄道は、スイストラベルパスとユーレイルパスで乗車することができます。ただし、少額の追加料金が必要となる場合があります。特に観光シーズンは混雑が予想されるため、事前に座席を予約しておくことをお勧めします。車椅子で乗車する場合は、事前に鉄道会社に連絡しておきましょう。

車内での飲食サービスはありませんが、停車駅で降りて、駅周辺のカフェやレストランで食事をとることができます。

レーティッシュ鉄道

レーティッシュ鉄道(Rhaetian Railway)は、スイスアルプスの雄大な自然を満喫できる、世界的に有名な鉄道です。中でも、アルブラ線とベルニナ線は、ユネスコ世界遺産にも登録されており、スイスを代表する景観路線として、多くの観光客を魅了しています。

この世界遺産に登録されている区間は、スイスのトゥージスからイタリアのティラーノまでの122キロメートル。196の橋と55のトンネルを通り抜け、20の町を結んでいます。アルブラ線はトゥージスからサンモリッツまで、ベルニナ線はサンモリッツからティラーノまでを繋いでいます。

レーティッシュ鉄道のハイライトは、なんといっても、その美しい景色と、それを実現するための驚くべき鉄道技術です。ランドヴァッサー橋梁は、その代表例と言えるでしょう。大胆にカーブした構造のこの橋は、周囲の景観と見事に調和し、レーティッシュ鉄道を象徴する風景の一つとなっています。

ベルニナ線では、ベルニナ峠を越える際に、モルテラッチュ氷河を眺めることができます。標高2,253メートルのベルニナ峠は、ヨーロッパで最も標高の高い鉄道の峠であり、そこから見る景色はまさに絶景です。また、ティラーノ近郊にあるブルージオらせん橋梁も、見逃せないポイントです。

レーティッシュ鉄道は、山岳地帯を走るために、様々な工夫が凝らされています。人工構造物や高架橋、らせん形トンネルなどを駆使することで、急峻な地形を克服しています。アルブラ線には、多くのらせん形トンネルや高架橋があり、列車が複雑なルートを走行していく様子は、乗客に驚きと感動を与えます。

レーティッシュ鉄道の魅力は、景観の多様性にもあります。スイスアルプスの雄大な山々から、地中海性気候の温暖な地域まで、変化に富んだ景色を楽しむことができます。緑豊かなクリの森や、のどかなアルプスの牧草地、そして雄大な氷河など、車窓からは様々な景色が流れていきます。昔ながらの村や、荒々しいアルプスの風景など、スイスの様々な表情を垣間見ることができます。

レーティッシュ鉄道の車両は、全面窓の近代的な列車で、快適な旅を提供しています。ベルニナ・エクスプレスは、この路線を代表する列車で、最高の旅の体験ができます。レーティッシュ鉄道は、1年を通して定期運行しているので、いつでもスイスの美しい景色を楽しむことができます。

まとめ

スイスの絶景列車の旅は、まさに息を呑む美しさとともに、心に残る経験を提供してくれます。今回紹介した10の列車は、それぞれが独自の魅力を持ち、スイスの自然の壮大さを体感するための素晴らしい手段です。

まず、グレッシャー・エクスプレスは、アルプスの山々を横断し、氷河の絶景を楽しむことができる特別な体験を提供します。車窓から見える雪に覆われた峰々や澄んだ湖は、一生の思い出となるでしょう。

続いて、ベルニナ急行は、ユネスコ世界遺産にも登録されており、驚くべき高山風景を楽しむことができます。特に、氷河と山々のコントラストは、訪れる者を魅了します。

ゴールデンパス・ラインは、湖や田園風景を眺めながらの旅が楽しめ、スイスの美しい村々を結びつけています。また、ユングフラウ鉄道は、ヨーロッパの屋根とも称されるユングフラウ地域へのアクセスを提供し、標高の高い場所からの絶景は圧巻です。

ゴッタルド・パノラマ・エクスプレスは、歴史的なルートを辿りながら、スイスの文化と自然を同時に体感できます。ブリエンツ・ロートホルン鉄道では、壮大な山々と美しい湖を一望でき、シユニーゲ・プラッテ鉄道は、特に春の花々や秋の紅葉が美しい時期に訪れると、心癒される景色が広がります。

ボーデン湖エクスプレスは、湖の穏やかな水面と周囲の山々が織りなす美しい風景が特徴です。チェントヴァッリ鉄道は、イタリアとの国境を越える旅で、緑豊かな谷と絵画のような村々を楽しむことができます。最後に、レーティッシュ鉄道は、その美しい景観と歴史的なスチーム機が魅力で、特に冬の雪景色は幻想的です。

これらの列車の旅は、ただの移動手段ではなく、スイスの自然美を五感で感じる特別な時間です。窓から流れる風景は、時に心を揺さぶり、時に安らぎを与えてくれます。

スイスの絶景列車の旅を通じて、自然との一体感を感じ、日常を忘れるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。これらの列車が提供する美しい風景とともに、心に残る旅の思い出を作りましょう。スイスの魅力を再発見する旅が、あなたを待っています。



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